シングルマザーの女性の話を聞くNPO法人Happy mam代表理事の玉城ゆかりさん=大阪市北区で2024年10月16日、梅田麻衣子撮影 各党の候補者らが舌戦を繰り広げている衆院選。自民党派閥の裏金事件を受けた政治改革など「政治とカネ」問題への対応が注目を集めるが、物価高などに苦しむ市民への支援は待ったなしの状況だ。「明日のご飯」を心配する人たちがいることを知ってほしい――。シングルマザーを取り巻く環境は厳しく、現場からは悲痛な声が上がる。 「お菓子やぜいたく品は買わない生活です」。そう話すのは、大阪府和泉市の契約社員の女性(41)だ。小学5年~高校1年の3兄弟を育てるシングルマザーで、月収は手取り16万円ほど。食べ盛りの子どもたちは米の消費量も多く、おかずには割安な豆腐やもやしが食卓に並ぶことが増えた。物価が上がっても給料は増えず、貯金も底をついた。「子どものために残しておきたい手当などの