大阪府泉佐野市の千代松大耕(ちよまつ・ひろやす)市長は27日、犬や猫のふんの放置対策の財源として「犬税」(仮称)を導入する検討を始めたことを明らかにした。市議会本会議で「モラル、マナーの向上を市民に求めたい。徹底的に取り締まりと啓発を行っていく」と述べ、改善されない状況が続けば2年後をめどに導入に踏み切る考えを示した。 同市は環境美化推進条例で、ペットのふんの放置やたばこの吸い殻のポイ捨てを禁止。違反者には1000円の過料の徴収を定めているが、実際の徴収例はないという。 千代松市長は取材に対し「街がきれいになることが一番大切。啓発で効果がなければ導入したい」と述べた。税収はパトロールや清掃作業の費用に充て、具体的な税額は今後検討する。 市によると、市内で登録されている飼い犬は5375匹(猫は登録制度がなく不明)。犬税は1960年代には約2700の市町村にあったが、地方税の税目が整理さ