消費者庁の説明では、毛染めによる皮膚障害の多くは「接触皮膚炎」であり、ヘアカラーリング剤が原因だ。接触皮膚炎は、一般的には「かぶれ」と呼ばれている皮膚の病気だ。 そして、ヘアカラーリング剤の中で、最も広く使用されている酸化染毛剤は、とりわけ「アレルギー性接触皮膚炎」を引き起こしやすく、理美容師や皮膚科医の間ではよく知られている話だという。 これまでに毛染めで異常を感じたことのない人も、継続的に毛染めを繰り返すうちにアレルギーになることがある。そして、症状が重篤化する恐れもあり、人によっては頭皮だけでなく、顔面や首などにまで皮膚症状が広がり、日常生活に支障を来すほどになるという。 皮膚障害の事例2015年に発表された消費者庁・消費者安全調査委員会の「事故等原因調査報告書」では、「(皮膚炎の)症状が重い場合は外貌が著しく損なわれるため、身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛を感じたり、仕事や日常