丸紅社長 朝田照男 「次の成長エンジンは 資源、インフラ整備、環境ビジネス どの分野でも1位か2位を目指す」 「商社夏の時代」を支えた資源バブルが弾け、新たな収益基盤の確立を急ぐ商社業界。財務畑出身という、総合商社の社長としては異色の経歴を持ち、丸紅のV字回復を演出した朝田照男社長に成長戦略を聞いた(インタビュアー/「週刊ダイヤモンド」前編集長 鎌塚正良、写真撮影/住友一俊)。 朝田照男(あさだ・てるお) 1948年生まれ、東京都出身、61歳。1972年慶應義塾大学法学部卒業後、丸紅入社。1978年ロサンゼルス支店財務担当、1990年プロジェクト金融部金融開発課長、2002年財務部長と財務畑ひと筋に歩み、2008年財務部門出身としては大手商社で初めて社長に就任。 ─丸紅は2001年度決算で過去最大となる1164億円の巨額赤字を計上しました。しかし、その後リストラを断行してV字回復を成し遂