ゼロトラストセキュリティの背景にある2つの課題 まず藤氏は、ゼロトラストセキュリティ移行が進んでいる背景には「内部インシデントの増加」「社内システムのクラウド化の進行」の2つの要因があると説明。2021年に日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)とITRが共同調査した『IT利活用調査2021』の調査結果を紹介した。同調査は、従業員数50人以上の国内企業に勤務し、IT戦略策定、情報セキュリティ施策に関わる課長職相当職以上の役職者の981人から有効回答を得ている。 それによると「過去1年間で経験したインシデントの内容」を尋ねたところ、最も多かったのが「社内サーバ/PC/スマホなどのマルウェア感染」(回答割合 24.3%)で、「従業員によるデータ、情報機器の紛失・盗難」(23.2%)、「USBメモリ/記録媒体の紛失・盗難」(21.4%)と続いた。 藤氏は「上位10項目中、外部からインシデントは8
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