ブックマーク / honma0405.hatenablog.com (45)

  • 高校野球あれこれ 第178号 - ぼくらのサイトⅢ

    高校野球で「ジャイキリ」続出…なぜ今年は“おらが町のチーム”が勝てる? 石橋、大社、掛川西…「選手はほとんど地元出身」公立校が大健闘のワケ 歓喜に揺れる紫色のスタンドをめがけ、校歌を歌いあげた選手たちが勢いよく駆け出す。 32年ぶりの夏。島根の大社は初戦で優勝候補の報徳学園を倒す金星を挙げると、2回戦では長崎の創成館を撃破。実に107年ぶりとなる夏の甲子園2勝を挙げたのである。 「32年ぶりと言っても、私としては初出場のつもりで戦わせていただいてますんで」 そう謙虚に振舞う監督の石飛文太が、表情を引き締めてこの2勝を噛みしめる。 「島根県の指導者の方からたくさん連絡をいただきまして、こう言われるんです。『島根でもできるってところを見せてくれ』と。うちが『できる』ということを試合で見せることで、島根県の小中学生が『島根の高校で野球をやりたい』と思ってほしいんです」 石飛が紡ぐ想い――その伏線

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    Hasumuro
    Hasumuro 2024/08/31
  • 高校野球あれこれ 第179号 - ぼくらのサイトⅢ

    大阪桐蔭、健大高崎、報徳学園…優勝候補はなぜ敗れたのか? 上位進出校の勝利の秘訣は?見えてきた「高校野球の変化」 夏の甲子園もいよいよ準決勝を迎えた。勝ち残った4校、青森山田、関東一、京都国際、神村学園はいずれも優勝経験がない。 一方で、甲子園常連校、優勝経験校は苦しんだ。特に前評判も近年の実績も高かった5校、花咲徳栄・報徳学園・健大高崎・智辯和歌山・大阪桐蔭の早々の敗退は、高校野球の質が変わったことを如実に感じさせた。 この5校の敗退パターンを振り返ると、 ・先制点を取られたのが3チーム ・先制点を取ったが、逆転されたのが2チーム 名門5校は、なぜ敗れたのか。 焦って早打ち、チャンスをつぶした結果、流れを持って行かれた花咲徳栄 大会3日目1回戦 新潟産大附(新潟)2-1花咲徳栄(埼玉) 世代屈指のスラッガー・石塚 裕惺内野手(3年)を擁する花咲徳栄は、2回裏に犠飛で1点先制。石塚も好走塁

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    Hasumuro 2024/08/31
  • 高校野球あれこれ 第180号 - ぼくらのサイトⅢ

    大社も驚いた早実の「5人内野」シフト。 雌伏の時を過ごした名将はここまで準備していた ターニングポイントになった試合 8月17日行われた夏の甲子園3回戦。早稲田実業高(以下、早実)は大社高に延長11回タイブレークの末に敗れるも、その戦いぶりと、試合後の和泉実監督の振る舞いなどから「グッドルーザー」と称賛された。 今夏の西東京大会前、早実の評判は「そこまで」高くはなかった。昨秋はベスト4に進出しているが、春はベスト16で終わっていた。 攻撃陣はタレントが揃っていた。主将の宇野真仁朗(3年)は高校通算64塁打で、うち「木製弾」が16発というプロ注目のスラッガー。3番を打つ186センチの大型遊撃手・高崎亘弘(3年)と、183センチの恵まれた体格から速い打球をはなつ4番の石原優成(3年)も強打者である。 一方で不安視されていたのが投手陣だ。2年生エース左腕の中村心大は、今年3月に左肘靱帯を痛めて

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    Hasumuro 2024/08/31
  • 高校野球あれこれ 第177号 - ぼくらのサイトⅢ

    江川卓の作新学院を「5度目の正直」で破った銚子商 ターニングポイントはセンバツでの屈辱的大敗 銚子商野球部にとっても、土屋正勝にとっても転機となった試合がある。1973年センバツ大会の報徳学園(兵庫)戦だ。この大会は、作新学院(栃木)の江川卓が初めて甲子園に出場したことでも注目された。 【まさかの屈辱的大敗】 報徳学園との試合は大会5日目の第1試。下馬評では銚子商優位と思われていたが、序盤からまさかの大量リードを奪われた。先発の飯田三夫が1回2/3で降板。急遽、土屋がマウンドに上がったが、報徳学園の勢いは止められず、終わってみれば0対16の大敗。銚子商はこの大会まで春5回、夏6回、甲子園に出場している常連校で、それまで初戦敗退はなく、しかもこれほどのスコアで負けるなどあり得ないことだった。 監督の斉藤は宿舎に戻るなり、言った。 「よし、帰るぞ!」 銚子商ナインは夜9時にバスを出発させ、千葉

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    Hasumuro 2024/08/14
  • 高校野球あれこれ 第176号 - ぼくらのサイトⅢ

    因縁の甲子園「俺は仁村家にとって悪人やな」 9回2死からの奇跡…中日でも続いた友情 1979年夏の甲子園初戦、牛島和彦氏は仁村徹から起死回生の同点弾を放った 最後の夏で、まさに起死回生の一発だった。元中日、ロッテ投手の牛島和彦氏(野球評論家)は浪商(大阪)で投手としてだけではなく、5番打者としてもシュアな打撃で注目を集めたが、高校時代に「球場で放ったホームランは1だけ」。それが飛び出したのが1979年夏の甲子園。上尾(埼玉)との1回戦で、0-2の9回表2死一塁から放った同点2ランだ。実はこの時「打席で、もう負けたと思っていた」と言う。そんな状況が一転。いったい何が起きたのか。 1979年選抜大会準優勝後に牛島氏は腰痛を発症。夏の大阪大会は痛みとも闘いながら勝ち上がり、決勝ではライバルのPL学園を9-3で破って、春夏連続の甲子園出場を決めた。コンディションも最悪の状態からは幾分よくなって全

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    Hasumuro 2024/07/29
  • 高校野球あれこれ 第175号 - ぼくらのサイトⅢ

    敬遠指示に吠えて“造反”… ベンチの監督に「黙って見とけ」 疲労困憊でも貫いた意地 1979年選抜決勝で敬遠指示に激怒…伝令の選手を怒鳴りつけた 甲子園のマウンドでベンチに向かって吠えた。1979年選抜大会で、牛島和彦投手(元中日、ロッテ)と香川伸行捕手(元南海)の黄金バッテリーを擁する浪商(大阪)は決勝に進出した。箕島(和歌山)に敗れて準優勝だったが、注目度は格段とアップした。そんな中、伝説になっているのが決勝の舞台で浪商・広瀬吉治監督から敬遠を指示された牛島氏が伝令の選手を怒鳴りつけて拒否したシーンだ。心境などを当事者が語った。 それは8回裏2死二塁、7-6で1点リードの箕島の攻撃中に起きた。バッターは箕島の4番打者・北野敏史内野手。それまでの打席で右前打、中越え三塁打、右越え塁打を記録しており、二塁打が出れば、選抜初のサイクル安打となる打席でもあった。1点ビハインドの浪商にしてみれ

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    Hasumuro 2024/07/15
  • 高校野球あれこれ 第172号 - ぼくらのサイトⅢ

    甲子園には関係ないけれど… 春の近畿優勝校は夏の甲子園鉄板か? 王者は7大会連続で夏の甲子園に! 春の地区対大会は甲子園に直結しない。とは言え、夏のシード権が懸かるだけでなく、好成績だったチームには勢いがつく。近畿の春の王者は、確実に夏の甲子園に出ているという、近年のデータもあるほどだ。 惜敗の智弁和歌山は秋の悔しさ晴らした? 春の近畿大会は、センバツ出場校と秋に不振だった名門が決勝で顔を合わせ、息詰まる熱戦を展開した。出場8校中、唯一のセンバツ出場校だった京都国際(タイトル写真は昨秋の近畿大会時)が、実力随一の智弁和歌山に9回、3-2でサヨナラ勝ちして、秋、春を通じて初の近畿王者に輝いた。智弁和歌山は秋、田辺に逆転満塁弾で不覚をとり、近畿大会出場を逃した。和歌山は、耐久が近畿4強でセンバツに初出場し、田辺も智弁和歌山戦などが高評価を得て、21世紀枠で選ばれた。その悔しさを春の近畿大会で少

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    Hasumuro 2024/07/07
  • 高校野球あれこれ 第173号 - ぼくらのサイトⅢ

    ブルペンで見届けた甲子園は「正解です」 視聴率50%超…伝説目撃に「僕は無理」 金石昭人氏はPL学園3年夏に背番号「10」でベンチ入りした 高校野球の歴史に伝説を作った。広島、日ハム、巨人の3球団で20年間プレーし、通算72勝80セーブをマークした野球解説者の金石昭人氏は、PL学園(大阪)3年の夏に全国制覇を果たしたメンバーの一員だった。「僕は甲子園では1球も投げてないんですけど。あの大会は凄かった。“逆転のPL”で騒がれましたからね。決勝戦は視聴率が50%だったんでしょ」。謙虚に照れつつ、プレーバックした。 1978年。PL学園は西田真次投手(後に真二=元広島)、木戸克彦捕手(阪神プロスカウト部長)のバッテリーを中心に選抜ベスト8。夏も激戦区の大阪大会を勝ち上がり、代表の座を掴んだ。春はベンチ入りを逸した金石氏だったが、夏は背番号「10」を着けて夢にまで見た甲子園の土を踏んだ。 この大

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    Hasumuro 2024/07/07
  • 高校野球あれこれ 第174号 - ぼくらのサイトⅢ

    最強打者の骨折で「甲子園は無理かも」 溢れた“悲観的”な声…突然回ってきた4番 牛島和彦氏は2年の秋季大会で準優勝も…近畿大会を前に香川伸行捕手が離脱 「甲子園出場は無理じゃないか」の声に発奮した。1978年の秋季近畿大会で牛島和彦投手(元中日、ロッテ、現・野球評論家)がエースの浪商は優勝し、2年連続での選抜出場をつかんだ。1回戦は興国に9-2(8回コールド)、準々決勝は東洋大姫路(兵庫)に6-5、準決勝は箕島(和歌山)に11-4(8回コールド)、決勝は尼崎北(兵庫)を7-3で下した。4番の香川伸行捕手(元南海)が怪我でスタメンから外れた中、浪商ナインの意地が爆発しての優勝でもあった。 当時の浪商はエースの牛島氏とともに、4番・香川捕手の強打は大看板だった。「香川はすごかったですよ。(大体大付属)中学の時から関西では有名でしたしね。(浪商では)1年の時からもうバッティングは別格でしたね。パ

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    Hasumuro 2024/07/07
  • 高校野球あれこれ 第130号 - ぼくらのサイトⅢ

    大阪桐蔭は宿敵・報徳を1点差で破り、5年連続のセンバツを確実にした 近畿大会は2週目に入り、4強が出揃った。近畿のセンバツ出場枠は「6」で、準決勝進出チームの選出は確実になった。大阪桐蔭(大阪1位)は、報徳学園(兵庫1位)を1点差で振り切って5年連続の出場を確実にしたが、ライバルの履正社(大阪2位)は、京都外大西(京都1位)にエースが打たれ準々決勝敗退。「大阪2強」の明暗が分かれた。 大阪桐蔭は報徳に追い上げられる 昨秋の近畿大会決勝カードで、今春センバツ準決勝でも当たった大阪桐蔭と報徳。秋は大阪桐蔭、センバツでは報徳が勝って1勝1敗だった。全国を代表する強豪対決に、大阪・舞洲の大阪シティ信用金庫スタジアムは多くのファンで熱気に包まれ、期待通りの熱戦となった。 7回、大阪桐蔭はラマルが決勝打を放つ。西谷監督は「あっさり三振もするけど、すごいホームランも打つ」と評し、前チームから4番を任せて

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    Hasumuro 2023/11/21
  • 高校野球あれこれ 第131号 - ぼくらのサイトⅢ

    2023年プロ野球ドラフト会議特有の例年と変わった点について考察する 2023年のドラフト会議は例年といくつか相違点があったので、背景と個人的な考え含めて、考察していきたいと思う。 【独立リーグからの支配下指名が過去最多、2位指名2人という例年にない独立リーグ指名ラッシュはなぜ起きたのか】 2023年ドラフトにおいて、独立リーグからの指名は全体で23人(支配下6名、育成17名)と過去最高である。(2015年の12人指名が今までで一番多かったので、倍近く増加したことになる。) さらに、ドラフト2位で大谷輝龍(ロッテ)、椎葉剛(阪神)が指名されており、独立リーグの選手が上位指名されるのは石森大誠(2021年ドラフト3位)以来で、2位指名に関しては又吉(2013年ドラフト2位)まで遡る。 ではなぜ、ここにきて独立リーグの指名が増えた、脚光を浴びたのか背景を考えていこう。 【指名された独立リーグの

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    Hasumuro 2023/11/21
  • 高校野球あれこれ 第132号 - ぼくらのサイトⅢ

    創志学園は秋季中国大会準V、伸びしろは「ここ一番」の勝負強さ 創志学園・門馬敬治監督 高校野球の秋季中国大会は5日、岡山のマスカットスタジアムで決勝戦が行われ、広陵(広島)が創志学園(岡山)を2-1で下し、3年連続14回目の優勝を果たした。惜しくも敗れた創志学園の門馬敬治監督は、「点差以上にね、大きな差を感じた一戦でした」と振り返った。 【写真】まさかの結果に号泣…取材対応が難しいほど泣き崩れる主将  門馬監督は、神奈川の名門・東海大相模を春夏通算4度の甲子園優勝に導いた名将として知られる。春夏合わせ6回の甲子園出場を誇る県下の実力校でも、今夏は初戦敗退の屈辱。昨年8月に就任した指揮官自身も、監督人生初の県大会初戦敗退を喫し、順風満帆の船出とはいかなかった。それでも、就任からわずか1年3か月で中国大会準優勝と結果を残したが、指揮官の目にははっきりとした課題も見えていた。  悔やまれるのは、

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    Hasumuro 2023/11/21
  • 高校野球あれこれ 第133号 - ぼくらのサイトⅢ

    大阪桐蔭にビックリ出現“189cmのスーパー1年生”「2年後のドラフト目玉」「異次元のスケール」森陽樹とは何者か? 衝撃の1年生…森陽樹とは何者か? 今年の近畿大会で前田級の衝撃を与えた1年生がいた。前田級とはつまり、2年後のドラフトで主役になり得る逸材ということだ。 森陽樹――宮崎県延岡市出身の16歳である。初戦の高田商業(奈良)戦と準々決勝・報徳学園(兵庫)戦に登板し、とりわけ勝てば来春のセンバツ切符が当確となる報徳戦は4対3と1点差に迫られた8回からマウンドを任され、打者6人をパーフェクトに抑えて火消しに成功した。189cmの長身から投げ下ろすMAX151キロのボールは圧巻だ。 負けられない試合の終盤を森に託した西谷浩一監督はこう話した。 「1年生でまだまだ荒削りですけど、スケールが大きく、素材に恵まれている。大きく大きく育てたいと思って今やっているところなので、(緊迫した場面での登

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    Hasumuro 2023/11/21
  • 高校野球あれこれ 第134号 - ぼくらのサイトⅢ

    球速120キロ未満→158キロ“ドラ1”へ 未来を見据えた指導…育成年代に必要な“見極め” 恩師が語る東洋大・細野晴希投手の中学時代…まずは“べる努力”から 先月26日のドラフト会議で、日ハムから1位指名を受けた東洋大・細野晴希投手。今ドラフト候補で最速の158キロを投じる左腕だが、東海大菅生中等部時代は体が小さく、球速も120キロに満たないピッチャーだったという。“ドラ1”の剛腕として名を馳せるようになるまでの過程には、人の努力と共に、成長度合いに個人差が大きい中学年代における監督の“見極め”と、適切な指導があった。同中等部・軟式野球クラブの村上晋監督に話を聞いた。 小学2年で野球を始めた細野が、中等部に入学しクラブの門を叩いたのは、2014年4月。村上監督は第一印象を、こう振り返る。 「持ってきたのが青色のグラブだったんです。随分、マニアックなだと(笑)。あと、身長の割に足がとて

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    Hasumuro 2023/11/21
  • 高校野球あれこれ 第126号 - ぼくらのサイトⅢ

    報徳学園の今朝丸は今春のセンバツで4試合に登板して決勝進出に貢献した 報徳学園の今朝丸裕喜(2年)はセンバツで4試合に登板。春の県大会でエース番号を背負い、グングンと状態を上げた。だが、夏の大会中に思わぬ事態となり、結果がなかなか伴わなかった。 マウンドでは表情を崩さず、黙々とミットをめがけて腕を振る。1年秋からマウンドに立ち、スライダー、カットボールなどをうまく操って三振を奪い、当時からストレートは140キロ近いスピードを誇っていた。185cmという長身からも未知数のポテンシャルの高さを感じさせる。 今春のセンバツでは4試合13回1/3を投げ、12奪三振8失点。3回戦の東邦戦で甲子園初登板、しかも初先発。強力打線を相手に6回2/3を投げ2失点にまとめた。準決勝の大阪桐蔭戦では同点となった8回から3番手として登板し、2回を1安打無失点。決勝進出に弾みをつけた。 センバツ直後の春の県大会では

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    Hasumuro 2023/10/28
  • 高校野球あれこれ 第127号 - ぼくらのサイトⅢ

    草野球から“奇跡の復活”、「元ドラ1」野中徹博が歩んだ「不屈の野球人生」 甲子園では球史に残る投手戦 昨オフも12球団で計129人が戦力外通告を受けた。近年は独立リーグなどでプレーを続け、NPB復帰をはたした例もあるが、それほど多くはない。そんな厳しい実力社会において、1度は現役を引退しながら、5年後にNPB復帰をはたし、通算10年目で初勝利を挙げた“不屈の男”がいる。 男の名は野中徹博。中京高(現・中京大中京)エース時代に春夏3度の甲子園に出場し、1982年は春夏ともにベスト4、翌83年夏は準々決勝の池田高戦で水野雄仁(元巨人)と球史に残る投手戦を繰り広げたことを覚えているファンも多いはずだ。 だが、ドラフトでは、セ・リーグの球団を希望していたにもかかわらず、「知らない球団だった」という阪急に、高野光(元ヤクルトなど)の“外れ1位”で指名され、戸惑いを覚えたという。 迷った末に入団し、背

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    Hasumuro 2023/10/28
  • 高校野球あれこれ 第128号 - ぼくらのサイトⅢ

    佐々木麟太郎の米留学決断 「早熟化」も進むメジャー目指す新たな道となる可能性 高校通算140塁打を誇る花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が10日、米国の大学留学を決断した。プロ志望届の提出期限が12日、ドラフト会議が26日に迫る中、高校最後の公式戦となった履正社(大阪)戦後に報道陣から進路について問われ「現段階ではプロ志望届を出さずにアメリカの大学に行くことを考えている」と海を渡る姿勢を示した。進学先は未定だという。 ドラフト上位候補の佐々木麟太郎が、米国の大学への進学を決意した真意は、現時点では定かではない。ただ、将来的にメジャーを目指すうえで、NPBを経ない新たなパターンとなる可能性も出てきた。 日でプロ入りした場合、現制度では1軍昇格後、海外FA権取得まで9年を要する。ポスティングでの挑戦にしても、周囲から認められる好成績を残す必要があり、挑戦時期として不透明な要素が多い

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    Hasumuro 2023/10/28
  • 高校野球あれこれ 第129号 - ぼくらのサイトⅢ

    【ドキュメント】あの夏、大谷翔平が甲子園を震撼させた「二のライナー」帝京・伊藤拓郎、阿部健太郎が肌で感じた「怪物の片鱗」 右肘靭帯の損傷が発覚して以降もバッターとして活躍を続けるエンゼルス・大谷翔平。2位に10差をつけているホームランはもちろん、3差2位の打点、3位につける首位打者のタイトル獲得も可能性があり、三冠王の期待も抱かせている。そんな大谷が花巻東高校時代に夏の聖地で残した怪物の片鱗を、対峙した選手たちが明かす。 スライダーにバットを止めた大谷 大谷が甲子園デビューを果たしたのは2年生時の2011年の第93回全国高校野球選手権大会。191cmの長身から最速151km/hを投じる大谷は「東北のダルビッシュ」とも称され、大会前から注目選手の1人となっていた。 しかも組み合わせ抽選の結果、初戦の対戦相手が名将・前田三夫監督が、のちにプロに進むことになる伊藤拓郎(元DeNA)、松剛(

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    Hasumuro 2023/10/28
  • 高校野球あれこれ 第125号 - ぼくらのサイトⅢ

    馬淵監督「12万8000人の高校球児の代表として世界大会に臨めるチーム」世界一の選手たち労う【U-18日本代表会見】 ■野球日本代表「侍ジャパン」U-18 代表 優勝記者会見 WBSC U‐18W杯の決勝で台湾を下し、悲願の初優勝を果たした野球のU‐18日本代表が11日に帰国し、会見した。 スモールベースボールを掲げ、決勝では3連続バントで逆転に成功した日本代表。チームを率いた馬淵史郎監督は「高校野球の代表が、ああいう野球をやれば世界的に通用するんだということを示せたということは当に良かったと思う。3人のコーチの方々、アシスタントコーチ、選手の頑張りによってこういう結果になって当に嬉しく思っております」と大会を振り返った。 「最初からチーム力で勝つということをずっと目標にして選手たちはやってきた」と語ったのは小林隼翔主将(広陵)。「選手たちだけじゃなくて、サポートの方だったりとか、現地

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    Hasumuro 2023/09/26
    紹介をされていらっしゃるドカベンを、とても懐かしく思います。また読みたいです。
  • 高校野球あれこれ 第124号 - ぼくらのサイトⅢ

    江川卓が「僕の高校時代より速い」と評した右腕は? 甲子園で剛腕披露も、プロで苦しんだ「未完の大器」たち 高校生投手の歴代最速は、2019年に大船渡・佐々木朗希(現ロッテ)がマークした163キロ、甲子園大会では01年に日南学園・寺原隼人(元ソフトバンク、横浜など)が記録した158キロがトップ(いずれもスカウトのスピードガンが計測)。この両人をはじめ、ランキング上位の投手の多くがプロで活躍しているが、その一方で、プロでは“未完の大器”で終わった者も少なくない。 今から40年以上前、プロも顔負けの最速149キロをマークしたのが、秋田商の189センチ右腕・高山郁夫(元西武、広島など)だ。 1980年夏の甲子園、高山は初戦の田川戦で初回の先頭打者にいきなり144キロを投じると、3番打者への6球目、外角低めが149キロを計測した。 当時はプロの現役投手でも、前年の79年は中日・小松辰雄の150キロ、8

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    Hasumuro 2023/09/16