大人になったからこそ、できなくなったことはありませんか。 年を重ねるごとに多くのことができるようになってきました。 子どもから大人になるにつれ、身体が大きくなり、また経済的な力もつくことで、できることが増え、いろいろな自由を獲得しました。 ですが、「成長」はそこでは止まりません。青々しい10代、20代を終えて以降も、多くの経験を重ね、酸いも甘いも嚙み分けることで、若いころには至らなかったようなことにも思いを巡らせられるようになります。 ただし、若さと引き換えに得たその熟成は、同時に足枷となって大人たちを縛るようにもなります。 「若気の至り」なんて言い訳が通用するはずもなく、自分の発言や行動には常に責任が付きまといます。社会的な地位や名誉のようなものも、簡単に手放すことができないものとなっているでしょう。 何よりも自分を縛っているのは、「こうしなければいけない」、「こうありたい」と自らに科し