仙谷由人官房長官は25日午前の記者会見で、官房長官に加え、法相と拉致問題担当相も兼務している事態について、「政治主導という形で政策の立案から執行まで責任を持つスタイルでいくと、1人の大臣が仕事を持ちすぎている。一定範囲について権限委譲をすることも考えなければならない」と述べ、見直しが必要との見方を示した。 仙谷氏は「多岐にわたる問題処理は大変だ。拉致問題に割く時間は今までの3、4倍になってこざるをえない。法相(の仕事)も入り、並々ならぬ時間の使い方になると思う」と述べた。法相と拉致問題担当相の後任が決まる見通しについては「分からない。何らかの機会に菅直人首相にうかがってください」と語った。