今回の内閣改造を受け、参院自民党内の不満が高まっている。 参院の閣僚が3人から2人へ減るなど「冷遇された」(幹部)からだ。ただ、脇雅史参院幹事長(69)の処遇を巡る身内のごたごたが招いた結果との見方が強く、9月中旬の参院執行部人事をにらみ、波乱含みの展開になりそうだ。 参院からの入閣は、山谷えり子(63)、有村治子(43)の2氏。慣例となっている参院の入閣枠2は維持された形だが、本命視された脇氏と岩城光英・参院議院運営委員長(64)の起用は見送られた。ある男性議員は「女性登用をアピールするために割を食った」と不満をぶちまける。 脇氏には「二院制の中で、参院議員は内閣に入らない方がいい」との持論があり、入閣を要請されても辞退する意向を示していたが、溝手顕正参院議員会長ら執行部は入閣にこだわったとされる。脇氏が主導する選挙制度改革案に対し、党内から「根回し不足」との反発が強く、選挙制度改