東京都は26日、解体工事が進む旧築地市場(中央区)の敷地内に所有物を残し、営業継続を主張している仲卸業者に対し、東京地裁が土地と建物を都に明け渡すよう命じる仮処分決定を出したと明らかにした。決定は22日付。 10月に開場した豊洲市場(江東区)への移転に対し、一部の水産仲卸業者が反対し、築地で営業する権利を主張。敷地内に所有物を残したままだったため、土地と建物を所有する都が同18日付で仮処分を申請していた。 都は市場にあった労働組合に対しても同様の仮処分を申し立てていたが、「所有物の処分を都に任せる」との書類が提出されたため、申請を取り下げた。