大阪市東住吉区で今年5月、小学2年の女の子(8)が刃物で刺されて重傷を負った事件で、大阪地検は9日、殺人未遂容疑で逮捕された無職女性(32)が事件当時、心神喪失状態で刑事責任能力がなかったとして、不起訴処分にしたと発表した。女性は6月から3カ月間、刑事責任能力を調べる精神鑑定を受けていた。地検は同日、心神喪失者医療観察法に基づき、鑑定入院を決める審判を大阪地裁に申し立てた。女性は現在入院しているという。 捜査関係者によると、女性は逮捕直後、府警の調べに対し「以前見かけた幸せそうな家族の子どもを狙った」などと供述。動機については「冷たくされた元交際相手の男性の殺害を決意したが実行できず、他の誰かを殺さなければいけないと思った」「小さい子どもなら、やれると思った」などと供述していた。