福岡・東署の男性警部補(49)が捜査情報などを流した見返りに暴力団側から現金を受け取っていたとみられる疑惑で、警部補が受け取った現金とは別に、指定暴力団工藤会(本部・北九州市)などの暴力団関係者から無利子で金を借りている疑いがあることが捜査関係者への取材で分かった。多額の金銭のやり取りで暴力団と深く癒着していた可能性があり、県警は収賄容疑などの立件も念頭に、暴力団関係者からも事情を聴いて慎重に調べる方針。 捜査関係者によると、警部補は今年3月ごろ、工藤会関係者が起こした恐喝事件で相談を受け、示談を勧めるなど助言した見返りに現金数十万円を受け取ったほか、捜査情報を流した見返りに指定暴力団福博会(本部・福岡市)の関係者から数十万円を受け取った疑いがある。 警部補は毎日新聞の取材に疑惑を全面否定したが、捜査関係者によると、県警の任意聴取には授受を認め、一部は「返した」などと説明したという。警部補