欧州、「日本化」進むか=高まるデフレ懸念−ECB、最低水準に利下げ〔深層探訪〕 時事通信 11月9日(土)8時33分配信 欧州中央銀行(ECB)は7日、ユーロ圏17カ国の主要政策金利を0.25%引き下げ、史上最低の0.25%とした。最大の理由は、消費者物価上昇率(インフレ率)が予想以上に低下し、デフレへの懸念が高まったためだ。長期にわたるデフレと景気低迷に陥った日本との類似点を指摘する声もあり、欧州経済の行方には不透明感が漂っている。 ◇特筆すべき類似点 10月のユーロ圏インフレ率は、前年同月比プラス0.7%。マイナスや0%台に慣れた日本からすれば悪くない数値に見えるが、ユーロ圏としては3年10カ月ぶりの低水準で、ECBが物価安定を保つために適切な水準としている2%弱を大幅に下回った。 ドラギECB総裁は利下げ決定後の記者会見で、失業率が過去最高水準で推移し、銀行による融資の減少が続