「きちんと洗濯したはずの衣類が臭う」――そんな体験はありませんか?花王は5月26日、洗濯した衣類の“雑巾臭”は微生物「モラクセラ菌」が原因であると発表しました。悪臭がするTシャツやタオル類など、一般家庭の衣類19枚から微生物を抽出して分離と同定に成功したとのことです。 ▽ 花王 | ニュースリリース 花王の安全性評価研究所によると、モラクセラ菌は洗濯後も衣類に残り、衣類の使用中や保存中に強い悪臭を発生させます。衣類のほか、家庭内のさまざまな場所に存在しているため、汚れだけでなく効率的な菌の除去が重要とのことです。 花王はこれまで、悪臭の原因を「4-メチル-3-ヘキセン酸(4M3H)」であると報告していましたが、その発生原因と推測される微生物の存在は確認できていませんでした。同社は今回の成果を、新しい衣料洗浄技術の開発に応用していくと発表しています。 文: タニグチナオミ 関連エントリー 洗