面識のない男性を包丁で刺し、重傷を負わせたとして、殺人未遂罪に問われた無職、今井満被告(38)の裁判員裁判の判決公判が18日、東京地裁で開かれた。伊藤雅人裁判長は「統合失調症による幻聴、妄想が強く影響しており、適切な治療が不可欠」として心神耗弱を認定。懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)を言い渡した。 今井被告は、アニメ「ドラゴンボール」のキャラクター「サイヤ(スーパーサイヤ人)」から「包丁殺す」「この人だ」と言われて犯行に至った、と説明。犯行当時の責任能力が争点となっていた。 伊藤裁判長は、精神鑑定医の証言から、「犯行動機の形成などに、統合失調症が強く影響していたことに疑いはない」と指摘。怒りを抱いた人物と似た体格の人物を攻撃していることなどから、「被告人の判断で行われた部分もあり、心神喪失にまではいたっていない」とした。 一方、「被告が自らの意思で犯行を回避できる余地は小さく、継続的