政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は17日、来年度予算の概算要求から無駄を洗い出す「事業仕分け」の5日目の作業に入った。同日午前は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中型ロケット「GX」の飛行実証プロジェクト(文部科学省、58億円)として要求された液化天然ガス(LNG)エンジン開発について「予算計上見送り」とし、本体も含めたロケットの開発を中止すべきだと判断した。 GX計画は官民共同で03年に開発をスタート。しかし、総開発費が当初の3~4倍の1500億~2000億円に達する見込みとなり、前政権が8月、来年度予算の概算要求にロケット本体の開発費を盛り込まず、LNGエンジンの地上開発費のみを計上していた。LNGエンジンは燃料が安価で、宇宙空間で蒸発しにくいため、長期間の飛行に向いているとされている。 この日は、法務省の裁判員制度の啓発推進事業や、厚生労働省の企業年金等普及促進費など26項
政府の行政刷新会議の13日の仕分け作業は、次世代スーパーコンピューターの開発予算に事実上の「ノー」を突きつけた。議論の方向性を決定づけたのは「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。結局、「科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ、文科省幹部は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てた。 次世代スパコンは最先端の半導体技術を利用。ウイルス解析や気候変動問題のシミュレーションなど広範な研究での活用が期待されている。「1秒あたり1京回」という計算速度が売りで、現在、世界一とされる米国製の10倍の速度になる算段だ。平成24年度から本格稼働の予定だが、総額約700億円の国費が今後必要なため、財務省は見直しを求めている。 この日、口火を切ったのは蓮舫参院議員。その後も「一時的にトップを取る意味はどれくらいあるか」(泉健太内閣府政務官)「
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