国内初の原子力船「むつ」に使われた原子炉を展示するむつ市の「むつ科学技術館」について、同施設を所管する文部科学省が、施設の廃止も含め見直しを検討していることが16日、分かった。行政改革を進める民主党から原子力関係施設の在り方について見直しを求められたため。省内で議論を進めている段階だが、仮に施設が廃止になれば、船体から取り出され、保管されてきた原子炉が行き場を失い、保管先や処分方法をめぐり迷走する可能性もある。 【写真説明】 むつ科学技術館内に展示されている原子力船「むつ」の原子炉=16日、むつ市関根北関根