私は人に助けを求めるのが得意なほうではない。特に、あまりよく知らない人にお願いをするのが苦手だ。例えば、スーパーに行って目当ての商品が見つからないとき、店員に聞くことはまずない。自分で探しても見つからないときは、店員に聞くよりも、ほかの店で買おうと思ってしまう。レストランで、頼んだ料理がなかなか来ないときも、「まだですか?」と聞くことはあまりない。知らない街で、人に道を尋ねた経験もほとんどない。 前回のエントリーで、必要な支援が行き届いていないケースがいかに多いか、そして、支援を行き届かせるために行政として何が必要かについて書いた。しかし一方で、支援を受ける側から考えてみると、人に助けを求める力というのも、大切な能力の一つではないかと思う。 先日、ある講演の中で、人に助けを求められない家庭こそ、注意が必要であるという話を聞いた。特に、高学歴であったり、保育士など専門資格を持つ親の場合、自分