毎年1回は受けることが義務付けられている職場健診。健診結果の異常を示す「*」がついた数値には、実は気にしなくて良いものもあれば、今すぐに再検査を受けなければならないものもある。果たしてあなたは診断結果の本当の意味を理解しているだろうか。 BMI・血圧・尿糖・眼底など項目別にその検査結果の正しい見方を解説した『健診結果の読み方』(永田宏著)より一部抜粋してお届けする。 『健診結果の読み方』連載第24回 『タマゴは1日1個まで⁉厚生労働省が作りあげた「タマゴとコレステロール」を巡る誤解』より続く 肝機能検査の仕組み 健診での肝機能検査の代表は、AST、ALT、γ-GTPの3項目です。この3つは職場健診や特定健診の必須項目に入っています。 ASTは以前はGOT、ALTはGPTと呼ばれていましたが、国際的な名称変更が行われ、今のようになりました。しかし変わったのは名称だけですから、以前の数字をその