森友学園の幼稚園児らが暗唱して注目された教育勅語。127年前に明治天皇の名で出され、「臣民」が守るべき道徳の基本とされて、戦時動員体制では精神的支柱となった。しかし、戦後は日本国憲法と相いれないため国会で排除・失効が決議された。15日で戦後72年。保守派はなぜ今も評価するのか。その動きにどう向き合えばいいのか。 教育勅語のシンポジウムが6月、東京都内で相次いで開かれた。主催したのは、教育や教育学に関する国内最大規模の学会、日本教育学会と教育史学会だ。 3月末に勅語に関する政府答弁書が閣議決定された。「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない」とされ、肯定的に扱われかねない懸念が広がっていた。 報告者らは、勅語は「神話的国体観」に基づき、主権者である明治天皇が臣民に徳目を示したもので、国民を主権者とする日本国憲法に反すると指摘した。 そのうえで、
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