これまでご愛顧いただきました「五十嵐仁の転成仁語」を、こちらに引っ越しました。今後とも、よろしくお願いいたします。 党首討論での志位共産党委員長の質問に対する安倍首相の答弁が話題を呼んでいます。「ポツダム宣言」を読んでいなかったかのような答弁をしたからです。 日本の首相が、その国の戦後体制の基礎になった最重要文書を読んでいなかったということが明らかになり、しかも、その「戦後レジーム」からの脱却を唱えていた当人が「まだ、その部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりません」と答えたのですから、多方面から批判を浴び、顰蹙を買ったのも当然だと言えるでしょう。 しかし、問題の本質は「その部分をつまびらかに読んでおりません」というところにあるのではありません。こう答えることによって、志位委員長が質問した「ポツダム宣言は、日本の戦争について、第6項と第8項の2つの項で、『間違った戦争』だと