【上海=河崎真澄】中国中央テレビ(CCTV)など国営メディアは16日までに、中国を起点に欧州に向けて陸路や海路でインフラ整備を進め、巨大な経済圏を構築する「新シルクロード(一帯一路)構想」のイメージ地図を公表した。 この地図では、習近平国家主席が2013年秋に打ち出した構想の中に当初含まれていなかった「南太平洋」までルートが延伸された。太平洋の島嶼(とうしょ)国家も対象に含む新たな戦略が反映されたものとみられる。 地図では、中国がフィリピンやベトナム、ブルネイなどとの間で領有権を争っている南シナ海も明記された。さらに中国共産党機関紙、人民日報(電子版)は、この構想は「アフリカにも影響力が及ぶ」と解説し、中国の構想が今後も膨張を続ける可能性を示唆した。 高速鉄道や港湾、発電所などのインフラ整備のため、中国は外貨準備などから400億ドル(約4兆7600億円)を拠出して独自に「シルクロード基金」
![どこまで膨張する? 中国の「新シルクロード構想」 南太平洋からアフリカまで… 国営メディアが地図公表 (1/2ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/72e7c0e8b9441c1ebdf833b1fe44711ac602eae1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FRwxGeaaeB38V7GBmWcyQIHEHkMs%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2F2V3T7A3XQVNBNA3UAHY63OTAXY.jpg)