無所属の平沼赳夫元経産相(70)と、自民党に離党届を出した与謝野馨元財務相(71)らが10日に結成する新党の党名が「たちあがれ日本」に決まった。ところが、この党名、少々“問題あり”との指摘も。ひらがなではないが、平沼氏の宿敵である竹中平蔵元総務相の著書名のうえ、草の根保守を呼びかけるネットワークも使用している名称なのだ。 新党名と重なる竹中氏の著書は「立ち上がれ!日本」(PHP研究所)。ジャーナリストの櫻井よしこ氏との対談をまとめたもので、竹中氏が小泉純一郎内閣の経済財政担当相に抜擢された2001年に出版された。 平沼氏は05年10月、小泉首相と竹中氏が推し進めた郵政民営化法案に反対し、自民党を離党した。この前後から、平沼氏と竹中氏は宿敵となり、インタビューで「竹中平蔵は間違っている」「どこの国のために働いているのか分からない人間」「私はかつて『竹中氏は世が世なら火あぶりだ』と言った」