『月刊プレイボーイ』(集英社)に『読売ウィークリー』(読売新聞)、『週刊ヤングサンデー』(小学館)に『主婦の友』(主婦の友社)。 最近、有名誌の休刊が相次ぎ「終わった」「死んだ」と評されがちな雑誌の世界。しかし「ちょい不良(ワル)オヤジ」「エビちゃんOL」「アラサー」「age嬢」と、いまだ、トレンドの発信、普及に一役買っているのは紛れもない事実。ミーハー女子の蔑称「スイーツ(笑)」がネットで生まれたのも、女性誌が熱心に「スイーツ特集」を組むからこそだろう。 元広告マンにして大学教授、そして「創刊号フェチ」の著者が本書で取り上げるのは、これらファッション誌の歴史だ。1970年の『an・an』(平凡出版※現・マガジンハウス)から現在までの約40年間に創刊されたファッション誌を、それこそスイーツ(笑)向けの王道誌からギャル誌、サブカル誌、ゴスロリ誌、果ては女子小学生誌まで、ジャンルごとに時系列で