韓流ドラマを始めとした韓国のテレビ番組が、アジアを席巻している。そして、それに後押しされるように、韓国のミュージシャンや俳優、アイドルタレントが各国に進出している。さながら、1945年に第2次世界大戦が終了して、アメリカのハリウッド発文化が世界を席巻し、それに日本人を始めとした世界の若者が憧れたように、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナム、インドなどの成長するアジアの若者は、韓国に憧れを抱くようになってきた。 お陰で、はるかに優良なコンテンツをたくさん持っているにも拘わらず、日本の存在感は薄くなる一方である。 何故このような状況になっているのだろうか? 戦略をもって取り組んだ韓国 金融危機が発生しIMFに救済された1997年、韓国のテレビ番組輸出は1000万ドル足らず、それに対して輸入は6000万ドルと、大幅な輸入超過であった。それが、金大中大統領の歴史的な文化開放政策(例