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ブックマーク / www.k-hosaka.com (2)

  • kashimura

    一昨年の夏、私はラゴス近郊のある街で、人肉をべさせるレストランに行く機会を得た。招待してくれた画家のLによると、この手の店は世界中にあるが、調理前の肉をちゃんと見せてくれる所はここだけだという。私は禁忌や侵犯の悦楽、といった観念とはほど遠い場に生きているので、大きく期待するものもなかったが、何しろ料理の値段が法外で、独力では又とない機会に思え、招待を快諾した。それにいざべるとなれば、多少の葛藤は生じるはずで、その内的感情をもとに、牛肉等の禁止の観念一般も、より深く解析できると思ったのである。 料理屋では白人の料理人が、銀皿の上に乗った肉片を見せにきた。表皮は黒っぽくて毛がなく、最終的確証はないものの、確かに人間のように思われた。かなり待って出てきた料理は、トマトベースに多量の香辛料で煮込んだもので、完全な「料理」であり、余計に奇怪である。私はどちらかというと、友人が期待しているはずの

    Imamu
    Imamu 2013/09/28
    「母という肉片=乳房から強要された咀嚼の破壊的反復」「肉片から他者(母)が昇華~主体もまた分離~その肉片が死体としての他者に~全てが反転」「完成したアンドロイドが初めて食事をさせられた時の、困惑と屈辱感」
  • 『夜戦と永遠』佐々木中氏インタビュー

    『夜戦と永遠』佐々木中氏インタビュー 「図書新聞」2009年1月31日号 「永遠の夜戦」の地平とは何か 聞き手・白石嘉治 松潤一郎 重厚長大な『夜戦と永遠――フーコー・ラカン・ルジャンドル』(以文社)という書物が出版された。不可思議で魅惑的な表題であり、内容・文体はそれ以上に 魅力的である。著者の佐々木中氏にインタビューした。聞き手は、白石嘉治氏と松潤一郎氏にお願いした。なお今回、以文社の前瀬宗祐氏に全面的にご協力い ただいた。記して感謝申し上げます。(収録日・12月10日、神田神保町にて。〔須藤巧・誌編集〕) 「現在」をめぐって 白石 このたび『夜戦と永遠――フーコー・ラカン・ルジャンドル』(以文社)という六〇〇頁を超える大著が出版されました。この書物を無視して、おそらく 現代思想を語ることはできない。ここから静かなる鳴動がはじまるのだろうと思います。今日は私と松潤一郎さんから、

    Imamu
    Imamu 2010/02/23
    『「自分」を、そして「現在」を説明しなければならないという強迫観念~自分語り』「情報それ自体が堕落~命令』『「信」でもなく「不信」でもない永遠の空間』『「ひとつ」も「すべて」もありはしない』
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