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ブックマーク / monado.hateblo.jp (3)

  • フェリシア・ミラー・フランク「機械仕掛けの歌姫」 - モナドの方へ

    19世紀の文学における人造美女に焦点をあてた文学研究書。人造美女の、しかも声に焦点を当てているあたりがキモである。 訳者あとがきにもあるように『イノセンス』や『初音ミク』を有する我国がこれをスルーしてよいわけがない。タイトルからして「どうみても初音ミクです。当にありがとうございました」だ。ミッシェル・カルージュ『独身者の機械』の系譜は、まさに今、花盛りなのである。 人造美女ときたら普通はヴィジュアル先行と考えがちだが、書でのコアとなるのは音声である。まずもって他者と自己との境界をヴィジュアルで得るおなじみの「鏡像段階」以前に、母からの呼びかけを中心とした「音響の鏡」の認識があるというディディエ・アンジューの理論を強調する。 一方で女性に音声、男性に書き文字と属性を振り分ける二分法の危険性の指摘も忘れない。近代哲学から現代思想の潮流を踏まえた上で語っており、信頼できる書き手だ。 その中で

    フェリシア・ミラー・フランク「機械仕掛けの歌姫」 - モナドの方へ
    Imamu
    Imamu 2010/05/03
    「おなじみの「鏡像段階」以前に、母からの呼びかけを中心とした「音響の鏡」の認識があるというディディエ・アンジューの理論を強調する」
  • 高山宏「ゴシックな身体――“Body Criticism”に抗って」 - モナドの方へ

    横浜美術展で行われたGOTH展、その特別ゲストということで高山宏の講演が行われた。個人的には展示よりもこちらがメイン。以下、要項。 ミュージアムってなに?日語だと博物館、美術館、図書館……となってしまう。 今回の展示のようなグロテスクなものばかり集めた、ダイム・ミュージアム、ペニー・アーケード。 日のスペクタクル研究、視覚文化論はまだまだ。 concept/conceptionの分化が18世紀におこる。男は頭で妊娠、女は身体で妊娠。 1752年のブリティッシュ・ミュージアム法によってパブリックミュージアムが誕生した。それらは、もともとブンダカンマーとよばれる妖異博物館だった。 これらを表現する言葉として適切なのは、wonderfulやstrange。 strangeの意味は奇妙なとか不思議なとかじゃなくて、これまでと違う違和感、相対的な異化作用を表す言葉。 近代は視ることの快楽を追い求

    Imamu
    Imamu 2008/02/01
    私もゴス展よりもこっちメインで行きました
  • 巽孝之他「人造美女は可能か?」 - モナドの方へ

    慶応大学で行われた「人造美女は可能か?」というシンポジウムの内容をまとめたもの。「可能」は叶姉妹にひっかけているらしい。 執筆陣といい、表紙の恋月姫といい、ピンとアンテナが立った人は必読という内容になっている。 新島進編 ホフマンからゴスロリまで ホフマンの「砂男」(オランピア)からALI PROJECTまでの系譜をチャート図で表したモノ。書で触れられている範囲内で、非常によくまとまっている。ややおおざっぱだが、これ細かくやろうとすると際限なく列挙できそうなので、これくらいが丁度良いかも。 実は私がAli Projectにはまったのも、Noirの第一回放送で「コッペリアの棺」を聞いて、ホフマンキタコレと思ったからなので、非常に感慨深いモノがあった。 立仙順朗 マラルメの効用 攻殻機動隊における人形遣いを言語サイボーグとし、その元祖はマラルメだ!というところから始まって、力業で妖獣都市まで

    巽孝之他「人造美女は可能か?」 - モナドの方へ
    Imamu
    Imamu 2006/10/28
    なるほろ。『超男性』『肉体と死と悪魔―ロマンティック・アゴニー』
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