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ブックマーク / shinimai.hatenadiary.org (7)

  • ジャンルとアイデンティティ――ポピュラー音楽学におけるジャンル論の簡単な(いい加減な)まとめ2+ - 死に舞

    前回が長くなってしまったので、今回はアイデンティティの問題、とくにジェンダー、セクシャリティとジェンルの関係についての研究をざっと補足しておきます。アイデンティティはカルスタ、ポスコロとかの中心問題であるんで、理論的蓄積とか周辺の議論が込み入っていますので、その辺はとても手におえないです。ハイ。自分はあくまでもジャンルに関して言語哲学的な立場から研究しようとしてるんで、まあこの辺は基礎教養としてしか押さえることができません。 音楽ジャンルとジェンダー、セクシャリィティの間にいかなる関係があるのだろうか、という問いはポピュラー音楽において非常にありふれたものであります。ロックは往々として男性的なものとして語られ、ディスコはゲイ的なものとして表象されたりすることは珍しいことではありません。ポピュラー音楽研究では、この関係においても人種やエスニシティといった他の社会的アイデンティティと同様に、

    ジャンルとアイデンティティ――ポピュラー音楽学におけるジャンル論の簡単な(いい加減な)まとめ2+ - 死に舞
    Imamu
    Imamu 2013/12/07
    「自分たちのセクシャリティを表現しているのではなく、むしろ「一体性課業(identity work)」~巻き込まれている」「流用(appropriation)されうる」「接合(articulation)~音楽の社会的意味は生産と消費が出会うところで初めて」
  • 中二病、高ニ病へのレクイエム2 - 死に舞

    前回は社●で勢いで更新したが、今回もカフェのネットの時間制限との戦いで勢いで更新するかも知れぬ。まあ続きが読みたいという声がごくわずかあるので書くとしよう。 「ジャンルはなんであれ、内容が良ければ良いよね」というか端的に「良いものは良い」という意見は、良く聞く言葉であるし、非常に素直な態度かもしれない。まあ「J-POPなんてだせぇよ」とか「日のロックなんて偽者だ」と最初から決め付けるよりはそれはそれで健全な態度だと、俺も思う。(例がどちらも音楽になってるが、まあなんについても言えることだと思う。) だがその態度の元にある発想は「我々はある対象を(外部の文脈などとは切り離して)ただそれだけで評価できる」という質主義なのだ。その対象がたとえばべ物の味とかなら、まあ俺も同意できるといってよい。(とはいってもべ物の味に対する我々の評価が社会的に構築されていないということは極めて疑わしい)

    中二病、高ニ病へのレクイエム2 - 死に舞
    Imamu
    Imamu 2012/03/22
    「近代~芸術の確立~「味覚」という自然で生理的な判断から、「美」という判断を切り離すことによって」逆説→「趣味(taste)」//「感覚の本質主義」「「良いものは良い」という一見、「無難な」態度が~抑圧」
  • 中二病、高ニ病へのレクイエム1 - 死に舞

    久しぶりにネット内の話題について言及したいと思うが、それはなんというかずっと気になっていたのだが、ネット上での文化に関する言説についてである。まあいわゆる中二病とか高二病とかいうやつで、定義とかはよくわかんないんでそこらのはてなダイアリーのキーワードをたどってみればいいと思う。というかもうすでに言葉遊び的なネタになってる感があるから、統一した定義なんてものは希薄であるとは思うが。 しかしなにから話そうか・・・と、まずは俺自身と文化の関わりについてちょっと書いておこう。 まあ話はやっぱ中学からなんだが、中二くらいから洋楽ロックを聴きはじめていた。わかりやすく中二病ってことなのだが、人的にはごく普通に(つまり他人と自分との差異を強調するためではなく)聴いていたのだ。たぶん深夜ラジオを聞くようになって(嗚呼なつかしやミリオンナイツ)、ビートルズとか興味もって、ゆっくりと洋楽を聴きはじめたのだ。

    中二病、高ニ病へのレクイエム1 - 死に舞
    Imamu
    Imamu 2012/03/22
    「なんで洋楽だったのか~俺が中学の時には日本のロックはビジュアル系とかだったから」「文化を感性的な側面以外で評価する、つまり文脈的な差異などを強調して評価する態度を「病」と括ることで脱臼させている」
  • cosMo a.k.a 暴走Pという天才の発掘 - 死に舞

    ユリイカの初音ミク特集に難癖というか、文句、不満がいいたいとしたらこの一点である。 なんで暴走P(cosMo)をもっと紹介しないのか!!! ユリイカ 増刊号 総特集=初音ミク 俺が初音ポップを多く聞いてきたなかで、一番、音楽的な出会いとして衝撃だったのは彼(彼女)である。ボーカロイドのアーティストとしてはもうかなり有名なので、知っている人も多いけど、ここで紹介させていただきたい。 詳しい情報はここ(http://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/62.html)に書いてあるから、今回は彼(彼女)の代表曲を2、3紹介して、どこがすごいか説明させていただく。 まず実質デビュー作である「初音ミクの暴走」 いわゆる電波ソングである。歌詞には一部卑猥なものが入っているので、ご注意を(笑)。 最初これを聞いたときは、結構衝撃を受けた。というのは、ここまで暴力的に初音ミクという楽器を

    cosMo a.k.a 暴走Pという天才の発掘 - 死に舞
    Imamu
    Imamu 2009/01/11
    (初音ミク)ユリイカ初音ミク特集で紹介されていたほとんどの曲にそれほどピンとこなかったような人間ですが、暴走Pは例外的に好きです。
  • 日本の広告、音楽、芸能界 - 死に舞

    えーはてなで大変に話題になっている タイアップの歌謡史 速水 健朗 を読みました。ブログでの言及が非常に多いのは、この自体がステルス・マーケティングしているんじゃないかって疑っているほどです(笑)。というか著者自身がこれほどウェブで売り込んでたりするって珍しい気もします。これからはブログを始めてから、単著を書いて自ら売り込むのが主流となるんでしょうか! さて内容の話はすでにかなり言及されていて、なんにも新しく付け加えることができないんで簡単に感想を書いときます。 全体的に中立的な書かれ方がしていて、俺はもっと速水さんの主張とかがあっても良いかなとも思いましたが、量的にも多分無理なんでしょう。内容的にはかなり濃い情報量なんで新書じゃなくて、単行でもっと詳しい話とか分析とか読みたいなと思いましたが、まあそれは別の人がやってもいいんだとは思います。でも非常に参考になる話があって以下の二点に

    日本の広告、音楽、芸能界 - 死に舞
    Imamu
    Imamu 2008/11/12
    (タイアップの歌謡史)『日本は四季の移り変わりと消費に緊密な関係がある国』『メディアを横断する世界として語られるいわゆる「芸能界」という存在が日本のポピュラー文化を考察するには非常に重要なのではないか』
  • Questions and answers, honesty, lies. Yes, no, you can't, but you can if you just try - 死に舞

    ウェブで絶賛(?)のこのを読んだよ。しかし新書700円って高くないか。1日以内で読めるに500円以上払う気にならんのですよ、最近は。 自分探しが止まらない (ソフトバンク新書 64) 速水 健朗 正直言わせてもらせるえると、前のタイアップのほうがよかったなと思う。資料的な価値があるとはいえ、前作のタイアップの歌謡曲の歴史と違って、「自分探し」というカテゴライズは非常に恣意的であるからだ。さらに著者自身の屈折した思いが表出していて、なんというかすっきりしない印象(まあある程度実存的な問題に関わるから仕方ないけど)。 ともかく何よりの問題点は「自分探し」なる観念が反証不可能であることだ。自分探しをしていないと胸を張って言える人などいるのだろうか?というか、自分探しをしていないっていう状態がわからない。社会の一部の生産ラインで淡々と働くことなのか、家庭を持って幸せに暮らすことなのか。その辺が

    Imamu
    Imamu 2008/03/05
    『問題点は「自分探し」なる観念が反証不可能であること』
  • 同人音楽、インディー、自主流通音楽 - 死に舞

    ツイターで雑談していたことだけど(俺が一方的に) 同人音楽を聴こう! (三才ムック VOL. 167) こういうが出るとおり、今は同人音楽がアツいらしい。ニコニコライフを送って東方系の音系同人も聞くようになった俺もこのは買おうとは思ったけど、ソレ系のお店に行くのがハードルが高く結局買っていない。でもアマゾンで売られているから買って読もう。 ともかくこのとか読んでみないとまだわからないけど、同人音楽という言葉が一般的になってきた昨今、いわゆる「インディー」という意味について再考する必要があると思う(ポピュラー音楽研究者としても、ただのロック好きとしても)。いわゆる「同人音楽」というのが席巻してくると「インディー」という言葉が死語になるかもしれないからだ。 さらにレディオヘッドのような「メジャー」なアーティストがダウンロード販売を行うという状況を鑑みれば、「インディー」という言葉はますま

    Imamu
    Imamu 2008/01/02
    流通経路。個人的には同人音楽は「宅録」+「オタク文化」っぽいなぁと感じる。後、インディーはネット配信しても結局「ライブ来てね」というプロモーションに落ち着く感じがする。同人音楽の人はライブとかやんの?
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