前回が長くなってしまったので、今回はアイデンティティの問題、とくにジェンダー、セクシャリティとジェンルの関係についての研究をざっと補足しておきます。アイデンティティはカルスタ、ポスコロとかの中心問題であるんで、理論的蓄積とか周辺の議論が込み入っていますので、その辺はとても手におえないです。ハイ。自分はあくまでもジャンルに関して言語哲学的な立場から研究しようとしてるんで、まあこの辺は基礎教養としてしか押さえることができません。 音楽ジャンルとジェンダー、セクシャリィティの間にいかなる関係があるのだろうか、という問いはポピュラー音楽において非常にありふれたものであります。ロックは往々として男性的なものとして語られ、ディスコはゲイ的なものとして表象されたりすることは珍しいことではありません。ポピュラー音楽研究では、この関係においても人種やエスニシティといった他の社会的アイデンティティと同様に、本