北極の冬季海氷域面積(年間最大面積)が衛星観測史上最も小さくなりました。毎年北極の海氷域は晩冬となる3月頃まで拡大します。今年は3月20日に年間最大面積の1379万平方キロメートルを記録しましたが(図1)、この値は衛星観測開始以来の最も小さい値となります(図2)。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立極地研究所は、北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)※1の一環で、水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)※2をはじめとしたマイクロ波放射計による観測データをもとに、40年以上に渡る長期的なデータセットを整備し、南極・北極の海氷域面積の時間的・空間的な変化を可視化や、北極域データアーカイブシステム(ADS)※3のウェブサイトで公開などを通して、極域環境変動監視に貢献しています。
