Kanさん(右)とトムさんは、家族や友人に見守られながら結婚式を挙げた=スコットランドで(Kanさん提供) 理解、検討。LGBTQの人々を巡って、政府は二つの単語を多用している。英国人の男性と英国で結婚した日本人男性のKanさん(31)は「余裕のある人たちが使う言葉だと思います」と話す。【大野友嘉子】 変わるべきは制度 ゲイという自身のセクシュアリティーを素直に受け入れることができなかったKanさん。大学時代に転機が訪れた。1年間、留学していたカナダで、ゲイの友人ができた。交流の輪は広がり、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエスチョニング(LGBTQ)文化をたたえるプライドパレードにも参加した。 生き生きとして、幸せそうな友人の姿を目にして、徐々に考えが変わった。 「僕自身は変わらない。でも、生活するのに日本はつらくて、カナダは居心地がよかった。帰国してからもその違