ブックマーク / synodos.jp (138)

  • ロビイングで社会を変える/『誰でもできるロビイング入門』著者、明智カイト氏インタビュー - SYNODOS

    政策を実現したいのであれば、政治家ではなくロビイストになれ――暗黙のルールになっていたロビイングのルールとテクニックを紹介した『誰でもできるロビイング入門』が話題だ。選挙やデモとは異なる社会の変え方について、著者の明智カイト氏に話をうかがった。(聞き手・構成/山菜々子) ――明智さんは、LGBTなど性的マイノリティの自殺対策、いじめ対策をしている「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」の代表をしながら、認定NPO法人フローレンスでもロビイストとして活動されてます。初の単著を出すと伺い、LGBTではなく、ロビイングの方で出すんだと意外な感じを受けました。 今回、このを書いたのはあまりにもロビイングについて取り上げたものがなかったからです。では、私のほかに、自殺対策に清水康之さん、病児保育・待機児童問題に駒崎弘樹さん、いじめ対策に荻上チキさん、児童扶養手当削減の反対に赤石千衣

    ロビイングで社会を変える/『誰でもできるロビイング入門』著者、明智カイト氏インタビュー - SYNODOS
  • 古くて新しい、在日コリアンへのレイシズム/『レイシズムを解剖する』著者、高史明氏インタビュー - SYNODOS

    在日コリアンへのレイシズムはどのような特性をもっているのか。『レイシズムを解剖する』は博士論文をもとにした学術書ながら、大きな注目を集めている。「古いレイシズム」と「新しいレイシズム」とはなにか。インターネットとの関連性は? 著者である高史明さんにお話をうかがった。(聞き手・構成/山菜々子) ――在日コリアンへの偏見について扱おうとおもったきっかけはなんですか。 ぼくは、名前が在日コリアンっぽいので、子どものころに、在日を差別するような言葉で罵られることがありました。当時の一般的な感覚としては「在日に対する差別なんかない」という建前が共有されていましたが、ぼくの実感としてそんなことはありませんでした。 また、親が転勤族で、関西の都市に引っ越した時に「よそもの」として扱われるようになりました。特殊な問題を抱えているから排斥されるのではなく、「よそもの」であることだけで排斥される力が働くと幼

    古くて新しい、在日コリアンへのレイシズム/『レイシズムを解剖する』著者、高史明氏インタビュー - SYNODOS
  • 「パワハラ公募」に泣くハローワーク非常勤相談員/竹信三恵子 - SYNODOS

    仕事がない人の求職を支援するハローワークの非常勤相談員が、3年ごとの一律公募制度に泣いている。「非常勤は期限付きの一時的な仕事」という建前に合わせるため、欠員がなくても、実績を上げていても、必ず3年ごとに非常勤を公募して試験で見直すよう人事院から求められているからだ。 同じ職場で机を並べる非常勤相談員が公募によって競わされてストレスから精神疾患にかかる例もあり、「パワハラ公募」の呼び名まで生まれている。政府は1月、「正社員転換・待遇改善実現プラン」を発表したが、その足元で、プランを裏切る事態が起きている。 ハローワークは厚生労働省の管轄下にある。こうした国の機関の非常勤職員については、3年たったら公募で選びなおすというルールが2010年10月に人事院から通知され、この3月で6年目を迎える。 それまで国の非常勤は、「日々雇用」として、一日単位で契約される極端に不安定な働き方が多かった。ところ

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  • 被災地で聞かれる怪異譚/鈴木岩弓 - SYNODOS

    東日大震災が勃発してから、1700日。この間警察庁は継続的に被災状況の詳細を公表してきたが、10月9日現在の死者総計は15,893人、宮城県内の死者だけで9,541人に上っている。かかる情報は、震災直後には毎日更新されていたが、2014年3月からは月一回、毎月10日前後の更新に公表原則が変更された。 変更された背後には、震災からの経過時間と共に、被害状況がほぼ正確に把握されたという認識があったものと思われる。震災被災地のある部分は、震災以来の激動の波の渦中から、徐々に脱却しつつあるのかも知れない。 とはいえこうした死者の大部分は、東日大震災が起こらなければ亡くなるはずではなかった。年間死者数が22,000人ほどであった宮城県の2011年の死者総数が30,047人、例年の1.4倍の死者数を記録する特異な年となったことが、そのことを示してもいる。 換言するなら、ここにあげた犠牲者の多くは徐

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  • 中国、対トルコ制裁措置発表――トルコ・ロシア危機を受け / SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) | SYNODOS -シノドス-

    2016.03.08 Tue 中国、対トルコ制裁措置発表――トルコ・ロシア危機を受け SYNODOSが選ぶ「日語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) 上海協力機構でロシアと同盟を組む中国では、2月15日以降、国内機関からの招聘がない限りはトルコ国民にはビザが発行されなくなる。 ロシア・トルコ間の危機は中国にまで影響している。上海協力機構においてロシアと同盟関係にある中華人民共和国は、トルコ国民に対するビザの適用を刷新。これに伴い、2月15日以降、地元機関(市庁、公共機関)からの招聘なしに中国のビザをとることはできなくなる。 4年前といえばそれほど昔ではない。トルコはロシアに対して「上海協力機構に入れてほしい」という要望を示し、EUやNATOに替わる新たな同盟関係を模索していた。ロシア中国、インド、カザフスタン、タジキスタン、キルギスが一堂に会する上海協力機構に向けたこうした密な関心

  • 植物は時間をどこで測っているのか/遠藤求 - SYNODOS

    私たち現代人は起きてから寝るまで時間に追われて生きている。朝寝坊したと慌て、電車が来ないとイライラし、締め切りに間に合わないと嘆く(私のことです)。自由気ままに生きている動物のようにゆっくり暮らしたいと思うことも多いが、彼らも決して時間から解放されて暮らしているわけではないのだ。 実際、動物は私たちが使っているような機械時計は持たずとも、睡眠事のタイミングや代謝、遺伝子発現といった反応が起こる時刻はかなり正確にコントロールされている。これは自身の内部にある「生物時計」の働きによるものであり、一般には“体内時計”とも呼ばれている。 生物時計には一年に一度起こるような繁殖や回遊を司る「概年(がいねん)時計」から、約一ヶ月周期の「概月(がいげつ)時計」、約1日周期の「概日(がいじつ)時計」、さらには月の満ち欠けに伴う潮汐リズムに合わせた「概潮汐時計」など、様々な種類の時計が含まれている。それ

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  • フィリピンで日本軍は何をしたのか?/中野聡×荻上チキ - SYNODOS

    大岡昇平の小説などでも知られる、フィリピンでの日米決戦。日軍はフィリピンで何をしたのか。そして両国の友好の道筋と、今後の課題とは。アメリカ・フィリピン・日の3カ国にわたる国家・社会関係史の専門家、一橋大学社会学部教授の中野聡氏が解説する。TBSラジオ荻上チキSession-22 2016年01月27日放送「天皇・皇后両陛下がフィリピン公式訪問。戦時中、日軍は何をしたのか?」より抄録。(構成/住麻子) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホーム

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  • ミャンマー人600人以上が人身売買で近隣諸国へ / SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) | SYNODOS -シノドス-

    2016.02.26 Fri ミャンマー人600人以上が人身売買で近隣諸国へ SYNODOSが選ぶ「日語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) ミャンマー国内のあらゆる地域から640人以上が2015年に近隣諸国であるタイ、中国およびマレーシア等の諸外国に人身取引で売られていた旨が、ミャンマー人身取引対策警察への取材で明らかになった。 この人身取引の被害者の内、男性の多くはタイの漁船や工場において無給で労働させられていること、女性たちは大多数が中国人夫人として中国で売られている旨、上記組織の発表の統計から分かった。 この640人以上の人身取引被害者は18歳から30歳の人が大半であり、そのうち女性50人を含む74人を救助できる可能性は未だないこと、また人身取引関与者386人中、捕まっていない140人に逮捕状が出されており、近隣諸国と共同捜査を行っている旨、ミャンマー人身取引対策警察からわか

  • 薬物問題、いま必要な議論とは/松本俊彦×荻上チキ - SYNODOS

    著名人が薬物で逮捕されるたびに個人の人間性や経歴などが注目されがちだが、薬物依存症の治療や再犯防止に関する議論は十分と言えるだろうか。薬物問題を整理すると共に、薬物報道の問題点とは何なのか、国立精神・神経医療研究センターの松俊彦氏にお話を伺った。2016年2月3日放送、TBSラジオ荻上チキSession-22「薬物問題で、いま必要な議論とは」より抄録。(構成/大谷佳名) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → http://w

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  • 『16歳の語り部』――子どもたちが歩んできた3.11/雁部那由多 - SYNODOS

    東日大震災による津波被害を受けた宮城県東松島市に、3人の高校生がいる。 彼らは、あの日をただのつらい過去にせず、学びに変えるために立ち上がった「若き震災の語り部」だ。彼らはこの5年間、何を思い、何に迷い、成長してきたのか。なぜ、あのつらかった日のことを語り出さねばならなかったのか? 絶望の風景から未来へと歩き出した3人の高校生の言葉をまとめた『16歳の語り部』(ポプラ社)から、一部転載する。 あの日、あのとき。 僕は、小学5年生だった。体育館で体育の授業を受けていた。 学校に迫り来る津波を見た。目の前で人が流されていった。 がれきの山に遺体を見た。自宅はヘドロに埋もれていた。 行方不明の友だちは帰ってこなかった。 僕たちは震災を口にしないように気をつけて、 何もなかったかのようにふるまった。 あれから5年。僕は語り伝えたい。 あの日のことを、自分の言葉で。 二度と悲しみが繰り返されないよ

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  • スーダン・南スーダン国境開放を決定 / SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) | SYNODOS -シノドス-

    2016.02.01 Mon スーダン・南スーダン国境開放を決定 SYNODOSが選ぶ「日語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) スーダンのウマル・バシール大統領はおよそ4か月前から封鎖されている南スーダンとの国境開放の決定を発表した。南スーダン政府はこの決定を歓迎し、両国の経済的連携の強化のための一つのステップと見なした。 南スーダン政府の報道官のマイケル・マーキー・ロイス報道官は「これは正しい道筋の中での前向きな決定である。なぜならこれはスーダンとの関係を正常化に導くであろうものだからだ」と述べた。 スーダン当局は2011年の最終的分離に伴い、南スーダンとの国境閉鎖に直面しており、それによりスーダン国境に隣接した5州の住民にはさらなる苦難がもたらされた。スーダン政府は南スーダン政府に、「スーダン人民解放運動—北部地域」の反乱軍を放逐することを要求した。南スーダン政府は、この人民解

  • 米国にとって「ヌスラ戦線」は「ダーイシュ」より危険 / SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) | SYNODOS -シノドス-

    2016.01.29 Fri 米国にとって「ヌスラ戦線」は「ダーイシュ」より危険 SYNODOSが選ぶ「日語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) 米国政府は2012年12月に「ヌスラ戦線」をテロ組織に分類、シリア反体制派代表者及びシリア自由軍指導部はこれを拒否した。また2013年3月30日には、国連安保理で「シャームの人々のヌスラ戦線」を、「アルカーイダ」に関連する組織および個人を対象とする制裁リストに加えることが一致された。 アメリカ企業研究所(American Enterprise Institute: AEI)及び戦争学研究所(Institute for the Study of War: ISW)が発行した報告書では、シリアにおけるアルカーイダ支部と位置づけられるヌスラ戦線が、イラクとシャームの「イスラーム国」(ダーイシュ)よりも、長期的に見れば米国にとって危険であることに焦

  • 鼻血は被曝影響だったのか――原発事故のデマや誤解を考える/菊池誠×小峰公子 - SYNODOS

    小峰 私は大学生の男子の母なのですが、うちの子は頻繁に鼻血だしてたんですよ。保育園の集合写真では鼻にティッシュ詰めてるのが何枚かあったくらい。 菊池 こどもはよく鼻血をだすものだよね。 小峰 保育園の先生は慣れたもので、鼻血の止め方を園児に教えてました。強力に鼻をつまんでゆっくり10数える、っていうだけですけど、それがわりと効果あるんですよ。うちはアレルギーもあってしょっちゅう鼻をぐずらせてたし、粘膜も弱かったんだと思います。中学生くらいまではよくワイシャツを鼻血で汚して帰ってきてました。それでね、先日「そういえば最近は鼻血出ないね」って言ったらなんと「鼻のほじり方がうまくなったからな」という「鼻血の真実」にせまる答えを。 菊池 無意識に鼻をほじってたっていうのも、こどもの鼻血ではわりとありがちなことみたい。血管が集まってるから、傷つくと出るんだよね。 小峰 で、それをTweetしたら、友

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  • 三世代同居促進政策は有効か――データから見えてくること/筒井淳也 - SYNODOS

    今回の記事は、長くてややこしく、また図がたくさん出てくるので、概要を最初にまとめておく。 ・三世代同居政策が出生率向上につながるかどうかは、データからはうまく判断できない。 ・上記の効果が実際にあったとしても、実質的には効果の大きさは小さいだろう。なぜなら、三世代同居は非大都市圏においてしか実現が難しく、若年女性が多く居住する大都市圏についての有効性が低いからだ。 ・そもそもの方針からして、家族(負担)重視路線は成功例がない。シンプルにかつふつうに、子育ての社会化を進めよう。 昨年から、にわかに「三世代同居」が政治的な議題に上がるようになった。 2015年3月20日に閣議決定された「少子化社会対策大綱」では、「祖父母等による支援:家族において世代間で助け合いながら子や孫を育てることができるようにするため、三世代同居・近居を希望する方がその希望を実現できるよう三世代同居・近居を支援するための

    三世代同居促進政策は有効か――データから見えてくること/筒井淳也 - SYNODOS
  • 結婚の名のもとに「売られる」未成年のシリア難民少女たち / SYNODOSが選ぶ「日本語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) | SYNODOS -シノドス-

    2016.01.21 Thu 結婚の名のもとに「売られる」未成年のシリア難民少女たち SYNODOSが選ぶ「日語で読む世界のメディア」(東京外国語大学) 祖国でいまだに続く混沌が引き起こした残虐な惨劇によって、シリア人の家族らはヨルダンへの避難を余儀なくされた。彼らが直面している出来事のうちもっとも凄惨なことは、「結婚とそれによって得られる保護」の名のもと、未成年の娘たちを富裕層に「売り」、多くの女性が性的いやがらせや強姦の被害に遭っている難民キャンプ(アンマン北70キロに位置するザアタリー・キャンプ)での生活から娘たちを遠ざけること以外に、彼らには選択肢が残されていないということだろう。 キャンプ内で知れ渡った結婚仲介人たちは、最も美しく、若い少女たちを富裕層にあてがう役目を担っている。富裕層のほとんどは、既婚者や高年齢者だ。 仲介人の武器は、金とそれを必要とする難民家族からのニーズに

  • 誰が保育していくのか?――フランスの現金給付と保育ママから考える/千田航 - SYNODOS

    多彩な子育て支援 フランスは様々な子育て支援が展開されていることで有名な国である。日でも、安倍政権の新・三の矢の一に「夢をつむぐ子育て支援」が組み込まれ、今年度から子ども・子育て支援新制度が始まっている。今後の働きながら子どもを育てられる社会の実現に向けて、多彩な子育て支援の先輩であるフランスから学べることは少なからずあるだろう。 はじめにフランスで実施されている現金給付と保育サービスについて確認しておこう。日の現金給付は児童手当と児童扶養手当が該当し、育児休業給付金を含めたとしても3種類しかない。対してフランスでは、様々な現金給付がおこなれている。 たとえば、第2子以降にすべての子どものいる家族に支給される「家族手当」や、第3子以降に家族手当よりも増額される「家族補足手当」、他国の育児休業給付にあたる「子ども教育共有給付」、保育ママやベビーシッターを雇用した親に対して支給される「

    誰が保育していくのか?――フランスの現金給付と保育ママから考える/千田航 - SYNODOS
  • 東電福島第一原発の事故はチェルノブイリより実はひどいのか?――原発事故のデマや誤解を考える/菊池誠×小峰公子 - SYNODOS

    東電福島第一原発の事故はチェルノブイリより実はひどいのか?――原発事故のデマや誤解を考える 菊池誠×小峰公子 科学 #原発事故#チェルノブイリ 小峰 「東電福島第一原発の事故はチェルノブイリ原発事故よりもひどいのか」という件についてですけど。 菊池 「チェルノブイリ事故と比較してどうか」という問いへの答えかたはひととおりじゃないよね。チェルノブイリ事故に匹敵する大変な事故だったという言い方はもちろんできるし、様々な数字を比較すると、チェルノブイリ事故より規模は小さかったと言うこともできる。 小峰 何を問題にしたいかによりますね。 菊池 そう、観点によって答は変わる。ただ、少なくともチェルノブイリ事故よりもひどくはなかった。 小峰 ひどいというのは、どんな根拠で、何がひどいのか、ってことを知りたいですね。 菊池 事故の規模の話をしてるひとたちが問題にしてるのは、

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  • 日本の女子教育の課題ははっきりしている/畠山勝太 - SYNODOS

    博士課程相当に進む女子比率、工学系女子学生比率、社会科学系女子学生比率、OEDC諸国の中でいずれもワースト1の日。しかし、問題意識は共有されず、議論も進みません。国際教育開発に携わってきた畠山勝太さんに、統計を読み解きながら、今いちど日の女子教育の課題について解説していただきました。(聞き手・構成/山菜々子) ――日は、日の女子教育の現状を畠山さんに伺えればとおもいます。カトマンズの出張中にお引き受けいただきありがとうございます。 いえいえ。よろしくお願いします。 ――シノドスでも「Education at a Glanceから見る日の女子教育の現状と課題」を2012年にご執筆いただきましたが、日の女子教育は諸外国と比べてどのような状態なのでしょうか。 その前にまず、女性の教育の収益率、とりわけ高等教育のそれの話をしたいとおもいます。今回のお話の土台になる部分だとおもいますの

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  • LGBTと「異常動物」のゆくえ――差別発言の報道をめぐって/遠藤まめた - SYNODOS

    LGBTと「異常動物」のゆくえ――差別発言の報道をめぐって 遠藤まめた 「やっぱ愛ダホ!idaho-net」代表 社会 #LGBT#差別報道 昨今、LGBTなどの性的少数者に対する発言が物議をかもしている。 11月29日には海老名市議がツイッター上で、同性愛者について「生物の根底を変える異常動物だということをしっかり考えろ!」などと書き込み、批判を受けてツイートを削除。酒を飲んでいたせいだと弁明した上で「同性愛は個人の自由だと思うが、基的には男女の別があるので少しおかしい」と述べた。12月3日、海老名市議会は同市議に対する辞職勧告を賛成多数で可決した。 また、11月29日、岐阜県庁の職員もツイッター上に「同性愛は異常でしょ」などと書き込み、他にも信用失墜行為のあったことから、県は同職員の処分を検討。さらに、12月10日、岐阜県議が会議の最中に「同性愛は異常」とヤジをとばし、翌日に謝罪会

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  • ビルマ(ミャンマー)総選挙に圧勝したアウンサンスーチー――軍の壁をどう乗り越えるか/根本敬 - SYNODOS

    その日、ビルマ(ミャンマー)各地の投票所では、早朝から有権者が長蛇の列をつくった。2015年11月8日の日曜日。今度こそ「自らの思いを一票に託す」ことが可能となると信じた人々が、希望と熱意をもって投票所へと急いだのである。 今回のビルマ総選挙は、自由な投票と公正な開票、選挙結果の尊重が保証された「まともな」総選挙としては、実に55年ぶりのものだった。英領植民地期の1920年代と30年代に5回、独立前年の1947年に1回、すでに植民地議会の選挙が実施されているが(ただし1947年は制憲議会議員選挙)、独立後には3回しか行われていない。その最後のものが1960年だった。少なくともそれまでは、選挙結果に基づく政権の継続や交代を国民は経験してきた。 しかし、それ以後、総選挙は国軍に支えられた「ビルマ式社会主義」期の1970年代と80年代に4回おこなわれたものの、一党独裁の承認選挙だったため、民意が

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