中央自動車道笹子トンネル上り線の天井崩落事故で、国土交通省は13日、つり天井を固定するアンカーボルトが抜けたり、さびで腐食したりするなどの不具合が下り線でも計670カ所で見つかったとする緊急点検の結果を公表した。 国交省は、崩落した上り線と同構造の下り線で多数の不具合が見つかったことを重視。中日本高速道路のこれまでの安全管理に問題があったとして調べる。中日本高速は、下り線のつり天井を撤去して年末までに対面通行で仮復旧させる方針だが、上り線の復旧はさらに時間がかかりそうだ。 下り線のアンカーボルトは計1万2002カ所。手で引っ張ると簡単に抜けたり、ゆるんだりしていたものが632カ所あった。コンクリート製の天井板をつる金具のボルト脱落や破損が10カ所、天井板を支える土台の損傷が9カ所、トンネル本体のコンクリートのひびが19カ所あった。 中日本高速は9月、目視を中心に点検したが、ほとんどは