恋愛至上主義の人間というのは、はっきり言ってシャブ中か何かに見える。 自分の本当にわずかな経験からしても、恋愛というのは本当に理不尽な代物だと思う。 彼らはどうでもいい理由でくっつき、どうでもいい理由で別れる。そしてそれを繰り返す。 だから、いくら楽しかろうが、いつまでもあんなものに人生捧げていられない。それは本当によくわかる。 でもさ、一度でもそういう所に身を置いた人間を、心のどこかで信用できないんだ。 どうしても、昔シャブやってた前科がある人間として見てしまうんだよ。 「結婚もしたいし、そろそろドキドキする相手よりも、落ち着く相手を探さないと」 でもお前そう言いながら、こっそりシャブやってんじゃないかとか。 今はきっぱりやめてても、ちょっとストレスたまったら、またシャブに走るんじゃないかとか。 田代まさしの顛末を思い出しながら、そういう風に考えている。