システムの運用・保守費のなかでも大きな割合を占めるのが外部のITベンダーに支払う「業務委託費」だ。コストを抑えたいが運用は続けなければならないので、やみくもに契約を打ち切るわけにもいかない。自分たちの仕事の進め方を変え、業務委託のやり方を抜本的に見直すようにすれば、新たなコスト削減の道が開ける。 ITベンダーの担当者に自社に毎日来てもらう、いわゆる「常駐」の形で委託しているシステムの運用・保守作業の費用を、一気に半額にする方法がある。ITベンダーとの常駐契約を廃止し、遠隔サービスに切り替えるのだ。 飲料メーカーのカルピスはこの手を使い、委託費を半額近くまで下げた。委託する作業内容は、システムの稼働監視や夜間バッチ処理の操作などであり、常駐で頼んでいたものと同じである。 遠隔サービスに切り替え、委託費を半減 「基幹系システムを他社に遠隔から操作させることは、セキュリティの問題があるとして認め
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