警告 人との対面時間減少/他者の理解、共感衰えるのか 反論 対面での直視、不可欠ではない/外部からの刺激求めず「まず内省を」 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は人を理解する力を弱める−−。アナログ世代にはもっともらしく聞こえるが、オンラインで常に人とつながることで、他者理解をつかさどる脳の部位に何か変化が起きているのか。「瞬間的な快楽が、脳をダメにする」。そんなキャッチコピーが目を引く英国発の「ネット警告本」を、脳の社会性を追究する気鋭の学者にぶつけた。【藤原章生】 過去10年、複数の相手と同時交信できるフェイスブック(FB)やツイッターなど、SNSが急速に浸透した。この状況に警告を発するのが、今年8月に翻訳本が出た「マインド・チェンジ」(KADOKAWA)。「テクノロジーが脳を変質させる」という副題通り、SNSが脳に影響を及ぼしていると説き、話題を呼んでいる。著者は英オッ