リニア中央新幹線の中間駅を京都駅に併設するよう京都府などが求めていることについて、JR東海の山田佳臣社長は15日の記者会見で「法律に基づき、奈良市付近を通るルートが決まっている。回答のしようがない」と述べ、要望に応じることは困難との立場を強調した。 ルートは、73年の国の基本計画が「奈良市付近」とし、11年5月決定の国の整備計画でも踏襲された。これに対し京都府の山田啓二知事が「京都を通る方が経済効果が高い」と国とJR東海にルート変更を求めていた。 山田社長は「(名古屋以西は)まだ先の話。今は東京-名古屋間を開通させることしか頭にない」と述べた。【高橋昌紀】