「人工知能(AI)が、うそをつく」 果たして、そんなことはあるのだろうか。 例えば、iPhoneでSiriに「青海までのルートを教えて」とお願いし、間違えて青梅までのルートを教えられても、私たちは「バグかな」とは思っても「Siriにうそをつかれた!」とは思わないはずだ。 「AIが人間の世界に入ってきたとき、果たしてうそをつかないと言い切れるでしょうか。例えば、スマートスピーカーがフェイクニュースを流す可能性だってあるかもしれない」 こう話すのは、東京大学の鳥海不二夫准教授。AIがうそをつき、見破り、ときには相手を説得する――そんな人間のように振る舞うAIエージェントの実現を目指す「人狼知能プロジェクト」を率いる。 月面着陸という壮大な目標を掲げ、その実現を目指すことで関連技術を発展させたアポロ計画のような「グランドチャレンジ」型の研究開発で、AI、対話エージェント、自然言語処理などの専門家
嘘をつく、嘘をつかれる人工知能をつくる──人狼ゲームをする「人狼知能」をつくるわけ(前編) 2016.01.07 Updated by Katsue Nagakura on January 7, 2016, 12:14 pm JST ▼2015年8月には、人工知能が人狼ゲームを競う、第1回人狼知能大会が開催された。 人工知能が高度に発達すると、人との会話やコミュニケーションがよりスムーズになっていくだろう。だが、人は決まった会話だけをするわけではない。嘘もつくし、自分でも思ってもみなかったことを言うことさえある。そんな複雑な人間とのコミュニケーションができる人工知能は、どのようにして生み出されるのだろうか。 ところで、「人狼」というゲームをご存知だろうか?複数人が会話や議論から「村人の中に紛れ込んだ『人狼』を見つけ出す」というパーティゲームだ。人を騙したり、嘘を見抜いたりするといった心理的
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