「北の大使館」の競売をめぐる争奪レースが、再び長期化の様相を呈してきた。宗教団体や有名企業の名前が飛び交った事前予想を覆し、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の土地・建物の再入札で50億円超の高値をつけて落札したのは、知名度ゼロのモンゴル企業「アヴァール・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー」。東京地裁は22日、売却許可の審査期間を延長するという異例の対応を取った。ア社の社長は「ビジネス目的」を強調するが、依然として実態は謎に包まれたままだ。複雑な思惑が絡み合う総連本部を落札した真の狙いとは…。周辺者には、あの元横綱も 「謎のモンゴル企業」「ペーパーカンパニーでは」と、落札直後から話題になって1週間。24日午後(現地時間)、ア社のチュワーメト・エルデネバト社長(47)がモンゴルの首都、ウランバートルでようやく姿を見せ、一部報道陣との会見に臨んだ。 テレビで放映され