自民党の二階俊博幹事長は25日、BS朝日の番組収録で司会者から女性天皇の是非を問われた際、「女性尊重の時代に天皇陛下だけはそうはならんというのはおかしい。時代遅れだ」と語り、女性天皇を認めるべきだとの考えを示した。 自民党内では伝統を重んじる議員を中心に天皇の「男系維持」にこだわり、女系・女性天皇に否定的な声が強い。天皇陛下が生前退位を強くにじませるお気持ちを表明した中で、女性天皇も容認する党幹部の発言は議論を呼びそうだ。 二階氏は番組で「国民の間にも、(女性天皇が)決まれば違和感はないのではないか」と述べ、女性天皇は国民の理解も得られるとの見通しを示した。番組収録後、二階氏は記者団に対しても「諸外国でもトップが女性の国はいくつかある。なんの問題も生じていない。女性がこれだけ多く各界でご活躍をいただいているところで、天皇だけが女性じゃ適当でないというのは通らない」と重ねて強調した。