AP通信によると、ギリシャ中部ファルサラの少数民族ロマの居住キャンプで保護された金髪の白人女児マリアちゃん(4)について、ブルガリア在住のロマの女性(35)がDNA鑑定の結果、生みの親と25日、判明した。マリアちゃんをめぐっては、北欧などの出身で誘拐されたのではないかとの臆測が飛び交っていた。 ブルガリアのメディアによると、女性は2009年1月、夫と出稼ぎに来ていたギリシャ中部の病院でマリアちゃんを出産。子だくさんで経済的に困窮し、帰国費用を捻出するために500レバ(約3万4千円)で、マリアちゃんをロマのキャンプに売ったと説明しているという。 マリアちゃんの両親だと名乗り出たロマの男女はDNA鑑定で血縁関係がないことが証明され、警察に未成年者誘拐容疑などで逮捕された。(共同)