【外信コラム】ソウルからヨボセヨ タコは北でイカになる - MSN産経ニュース韓国の激辛料理に「ナクチ・ポックム」がある。小さなタコ（ナクチ）を玉ねぎとトウガラシみそで炒めたものだが、ナクチは別途、生をぶつ切りにし、まだニョロニョロ動いているのを塩ゴマ油をつけて食べる「サンナクチ（生きたタコ）」もある。これはあまりにエキゾチックで外国人にはおじけづく人もいる。 ナクチは頭が小さく足が長いので日本では「手長タコ」という。韓国では南・西海岸の干潟などでよく取れる人気の海産物だ。 ナクチは足が８本ある明らかなタコなのだが、北朝鮮ではナクチというとイカを意味するからややこしい。最近、北朝鮮からのボートピープル（脱北者）が小さな漁船で漂流し日本で保護された。その際、一行が“タコ漁”の船だと言っていると報じられたが、どうもあやしい。 推測だが、一行が「イカ漁」を朝鮮語で「ナクチ漁」といったのを日本側の通訳が韓国的に「手長タコ」と解釈し、「タコ漁」と伝えたのに違いない。 日本海で
