観測施設XMASSの外水槽タンクの内部。スーパーカミオカンデでも使われた「20インチ光電子増倍管」に囲まれ、中央にある銅色の装置が、観測の要となる「液体キセノン検出器」だ=8日午後、岐阜県飛騨市、川津陽一撮影観測施設XMASSの外水槽タンク(中央)。円筒形で、高さと直径がそれぞれ10メートルある=8日午後、岐阜県飛騨市、川津陽一撮影 宇宙の成分の2割を占めるのに、正体が不明な暗黒物質を探す東京大宇宙線研究所の観測施設「XMASS(エックスマス)」が、岐阜・神岡の鉱山跡にほぼ完成し、8日、報道陣に公開された。性能は米や伊などにある施設の50倍。最初に検出できればノーベル賞が確実視され、世界の研究機関が競っている。 XMASSは、高さと直径が10メートルの水槽に、直径1メートルの球状の「液体キセノン検出器」をつるした装置。検出器の内壁には642個の超高感度のセンサーが取り付けられている。ニ