試験管に入った糞便サンプル。ドイツ・ハノーバーの保健施設で(2011年5月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANJA HUEBNER 【2月16日 AFP】オランダの研究者らが、血液バンク、精子バンクに続いて同国初の「糞便(ふんべん)バンク」を開設した。慢性腸内感染症の患者の治療を目的とした最先端医学の一分野だという。 このほど、新たに立ち上げられたのは「オランダ・ドナー糞便バンク(NDFB)」。ライデン大学(Leiden University)のエド・クイパー(Ed Kuijper)教授(細菌学)は、AFPの取材に「移植のための糞便(中)物質を医師や病院に提供する一助となる」と語った。同施設は、こうした移植に役立てるために必要な糞便の収集、保管、配布を行う。 クイパー教授によると、糞便移植療法は、慢性の腸内感染症、特にクロストリジウム・ディフィシレ菌(Clostridium Diff