2015年10月7日に行われた内閣改造で、「一億総活躍担当大臣」という新ポストが登場し、「日本会議国会議員懇談会」の所属議員で、安倍晋三首相と関係が近いと言われる加藤勝信衆議院議員が就任した。加藤大臣は他にも5つもの大臣職を兼務し、前回の組閣で初めて登場した「女性活躍」担当は、女性活躍推進法が可決した直後にもかかわらず、「一億総活躍」の影に隠れ、「男女共同参画」担当に至っては報道すらされなかった。 加藤大臣は、2004年、自民党憲法調査会憲法改正プロジェクトチームの会合で、「個人・家族・コミュニティ・国という階層のなかで、日本人は国も捉えているのではないか。したがって、急に国に奉仕しろといわれても飛びすぎて、まず家族・コミュニティに奉仕をする延長線上のなかに国に対する奉仕も位置づけたほうがなじみやすいのではないか。そういう意味で家族・個人の関係をもう1回構築をしていくことが、まさに大変重要