「ディスレクシア」という言葉をご存じだろうか。文字の読み書きに困難を伴う学習障害の一種で、米映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏も自身がディスレクシアであると公表している。徐々に認知されつつあるとはいえ、見た目では普通と変わらないため認知されにくく、支援体制の確立が急がれている。そこで注目されているのが、弱視者やディスレクシアでも読みやすいとされる書体「ユニバーサルデザイン(UD)フォント」だ。明朝体やゴシック体など通常の書体と何が違うのか。今年度、全国に先駆けてUDフォントが導入された奈良県の教育現場をのぞいた。(石橋明日佳) 【写真で見る】明朝体で書かれた配布プリントとUDフォントで書かれた配布プリント ■ハリウッド俳優も ディスレクシアは読字障害とも呼ばれ、文字がゆがむ▽文字が反転して見える▽文字と発音が一致しない-などさまざまな症状がある。現在のところ、医学的な治療法は確立されて