この画像を大きなサイズで見る 1896年、アイスランドで生まれた作家兼詩人のヤッフム・マグヌス・エガートソンは、ちょっと特異な人物だ。自らをスカッジ(シャドウ)と呼び、たびたび権力者や教育エリートを批判し、アイスランドの歴史や文化についての因習的な知識に対抗した。 『ガルスキナ(黄金の皮膚)』と呼ばれる失われた秘密の書物の27ページ分をもっていると主張し、30年を費やして、80の古い写本から北欧の呪文を研究して、白魔術の本『魔術師の手紙』を1940年に出版した。2013年にアイスランド語で再販されると、アイスランドの出版社レストファンが、初めて英語に翻訳した。 それぞれの呪文は、『スターヴ(樽板、柱)』と呼ばれるシンボルで構成されていて、ルーン文字が添えられている。ルーン文字はヨーロッパで長い歴史をもち、特に人が住み始めて100年以上も、キリスト教に改宗せず、ラテンアルファベットも使わなか