すでに使われていないがまだ地球を周回している通信衛星の部品を宇宙で集め、再利用するという、米国防高等研究計画局(DARPA)の「Phoenix」計画が動き出した。 米国防高等研究計画局(DARPA)は2011年、すでに使われていないがまだ地球を周回している通信衛星の部品を宇宙で集め、再利用する「Phoenix」計画を立ち上げた。バラバラの部品(特にアンテナ)を集めてひとつのアレイアンテナを形成させ、低コストの「通信ファーム」として地上軍との交信に利用するものだ。 そのPhoenixが、新たな局面を迎えている。DARPAはまず先週、商用衛星の所有者向けに文書を公開した。計画の技術要件の初期評価を行うために宇宙でモルモット役をやる「候補衛星」を募るものだ。そして6月26日には、「持続可能な衛星整備」に関するカンファレンスを開催した。学者、民間企業、軍事専門家が出席し、規制の課題から、より技術的