東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。 4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウドと呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった。 工事は、原子炉真上の原子炉ウェルと呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピットに計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。 無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。 ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を
■山本孝昭さん(46)=「トップレス会議」を提唱するIT企業社長 パソコンをはじめ、タブレット端末やスマートフォンなど、IT(情報技術)機器がなければ仕事にならない、という人は多いだろう。IT業界25年の山本孝昭さんは「我々はIT中毒、IT依存に陥ってしまった」といい、ITを意識的に使わない「断食」を唱える。あなたは1日に何時間、画面に向き合っていますか。 ――IT機器はとても便利です。何が悪いのでしょう。 「社員が自分の時間を失っていることです。パソコンもスマートフォンも、ものすごく吸引力が強い。開いて何か始めたら、あっという間に時間がたっています。ITは便利さを、とめどもなく提供してくれますから」 ――便利さを提供してくれるなら、いいことでは。 「いやいや。ITは本来、時間を作るためにあるはずです。作業を早くすませ、もっと質の高い仕事をするとか、生み出した時間で現場に行くとか人に会うと
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