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ブックマーク / planck.exblog.jp (7)

  • アメリカ数学会フェロー | 大栗博司のブログ

    アメリカ数学会は1988年に設立され3万人以上の会員を擁する世界最大の数学者の学会です。 アメリカ物理学会や化学会など米国の主要な学会では、各々の学問への顕著な貢献をした研究者を讃えるために、毎年フェローを選定しています。 アメリカ数学会にはこれまでこのような制度はありませんでしたが、今年度から「フェロープログラム」をはじめることになり、私も初代のフェローの一人に選ばれました。 東京大学では、数理科学研究科の儀我美一さんも同じくフェローに選ばれ、東京大学の広報ウェブサイトからカブリIPMUと数理科学研究科の共同の記者発表がなされています。 ⇒ 東京大学部からのプレスリリース カブリIPMUの村山斉機構長からは、このような談話をいただきました: 「これは大変めでたいニュースです。私もアメリカ物理学会のフェローに選ばれましたが、研究者のコミュニティーで主要メンバーとしての『お墨付き』を戴いた

    Itisango
    Itisango 2012/11/06
    アメリカ数学会フェロー
  • ヒッグス粒子の「発見」 | 大栗博司のブログ

    火曜日の朝にニューヨークの空港から成田空港へ。水曜日の午後2時40分に成田に着いて、そのまま柏キャンパスのカブリIPMUに向かい、研究成果を報告する会に出席しました。 最近は日往復には深夜の便を使うことが多く、機内ではできるだけ寝るようにしていましたが、今回は久しぶりに昼間の便だったので、映画をたくさん観ました。 行きの便で観たのは、『ドラゴン・タトゥーの女』と『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』。前者は、ルーニー・マーラさんの演技が光っていました。後者は、『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』とともに、スタンレー・キューブリックさんのSF3部作と呼ばれています。 帰りの飛行機では、『JIRO Dream of Sushi』と『銭学森』。前者は、有名なすし屋「すきやばし次郎」についてのドキュメンタリー。後者は、中国のロケット開発

    ヒッグス粒子の「発見」 | 大栗博司のブログ
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    Itisango 2012/08/04
    ヒッグス粒子の「発見」
  • Strings 2012:2日目、3日目 | 大栗博司のブログ

    昨日は、マティアス・ガバディエルさんやフアン・マルダセナさんによるバシリエフ理論を使ったホログラフィー原理の精密な解析、またニーマ・アルカニハメッドさんやフレディ・カチャゾさんによる4次元のN=4超対称ゲージ理論やN=8ゲージ理論の摂動計算の話が特に面白かったです。 エドワード・ウィッテンさんによる超弦理論の摂動計算の有限性の話は、Caltechでこの春に開かれた会議での講演と重なっていましたが、先週のボンでの講演と合わせて、全貌がよくわかりました。 夕方には、大学に隣接した公園の中にあるレストランで、スピーカー・ディナーがありました。向かいに座っていたナティ・ザイバーグさんが撮ってくれた写真を右に貼りました。 今日の午前中は、超弦理論から素粒子の標準模型を導こうという、いわゆる「超弦理論現象論」の講演がありました。 ミリアム・ツベチックさんは、F理論でインスタントン効果を計算すると、モジ

    Strings 2012:2日目、3日目 | 大栗博司のブログ
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    Itisango 2012/07/26
    "ララ・アンダーソンさんは、ヘテロティック弦理論のコンパクト化で、カラビ‐ヤウ多様体上のベクトル束をつかって、素粒子の標準模型に近いものを選んだり、モジュライを固定したりする方法を解説しました。 "
  • Strings 2012 | 大栗博司のブログ

    超弦理論の国際会議 Strings 2012 に参加するためにミュンヘンに来ています。 今回は、最終日に総括講演を依頼されているので、個々の講演についてのコメントは、総括講演のスライドができてからそちらにリンクすることにします。 会議場は、ルードビッヒ‐マクシミリアン大学の一番大きい講堂で立派です。内装の様子からすると、20世紀の初頭にできた建物のようです。 初日のレセプションは、ピナコテーク・デア・モデルネ(現代絵画館)を借り切って行われました。 10数年前にミュンヘンに来たときには、カンディンスキーやマルクなど表現主義の絵画はハウス・デア・クンストに行って見たとおぼえているのですが、2002年にこの新しい絵画館ができて、こちらに移動されたようです。

    Strings 2012 | 大栗博司のブログ
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    Itisango 2012/07/24
    Strings 2012
  • 『重力とは何か』 | 大栗博司のブログ

    昨年の5月から準備してきた科学解説書 『重力とは何か ― アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』 が、5月30日に幻冬舎新書から出版されます。 昨年のノーベル物理学賞が、「遠方の超新星爆発の観測による宇宙の加速膨張の発見」に与えられたことに象徴されるように、宇宙物理学の発展は、これまで私たちの知らなかった宇宙の姿を明らかにしつつあります。 これにより、これまですべての物質の元であると考えられてきた原子は、実は宇宙のたった4パーセントに過ぎない。宇宙の大部分は「暗黒物質」や「暗黒エネルギー」など、まだ正体のわかっていないものでできていることが明らかになりました。 このような発見の基礎となっている物理学は、「物質」とそこの間に働く「力」によって自然を理解する学問です。 宇宙を理解するためには、それがどのような「物質」からできているかを知るだけでなく、それらの間に働く「力」を解明しなけ

    『重力とは何か』 | 大栗博司のブログ
  • 光よりも速く | 大栗博司のブログ

    素粒子論研究室の改装工事も終盤になりました。木曜日には工事の騒音を避けて、物理学・数学・天文学部門の事務室のならびにある副部門長の居室で、こっそり研究をしていました。 部門長が現れて、「ニュートリノが光より速いって聞いたかい。」と言います。 持っているのはニューヨーク・タイムズ紙の記事。速報論文や研究所のプレスリリースでないところが普通ではありません。 「CERNからグランサッソに打ったニュートリノが60ナノ秒早く着いたって言うんだ。」 「誤差はどのくらいですか。」 「10ナノ秒と書いてある。」 「距離にして3メートルか。GPSを使えば可能ですね。」 後で聞いた話では、他にも誤差の因子があるので、距離については20センチメートル程度の精度が必要だそうです。 「超新星1987Aまでの距離ってどのくらいでしょうか。」 1987年に観測された超新星Aからのニュートリノは、可視光が地球に届く約3時

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  • ヒッグス粒子 | 大栗博司のブログ

    水曜日の夜にワシントンDCに行って、木曜日は朝からエネルギー省で会議。夕方の飛行機でアスペンに帰ってきました。 木曜日にはグルノーブルでヨーロッパのEurophysics高エネルギー物理学会議(EPS)が始まって、金曜日にはLHC実験の2つのグループ、ATLASとCMSのヒッグス粒子探索の報告がありました。 http://blog.vixra.org/に、実験結果をまとめたわかりやすい図があったので、お借りして下に貼ります。 これまで世界最高エネルギーの加速器だったFermilabのテバトロン実験では、ヒッグス粒子は155ー175GeVの質量にはないことがわかっていました。(1 GeVはおよそ陽子の質量です。) また、その以前のCERNのLEP実験から、115GeV以下の領域も排除されていました。 LHCの2つの実験グループは、この領域を広げて、300-450GeVの範囲にはありそうにない

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    Itisango 2011/07/25
    ヒッグス粒子
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