ペットの犬の目つきは飼い主に似ている――。こんな実験結果を関西学院大(兵庫県西宮市)の中島定彦教授(動物心理学)がまとめ、25日付の英国の国際学術誌「アンスロズーズ」12月号(電子版)に発表した。 中島教授は「目を見れば誰が飼い主か見分けられる可能性が高い」と話す。 中島教授は2009年に「犬と飼い主の顔つきは似ている」という調査結果を同誌に発表。今回は、顔のどの部分が似ているかを探ろうと、実験を行った。 トイプードルやシバ犬などの犬と飼い主40組の顔写真を用意し、正しいペア20組と、わざと間違えたペア20組の2グループに分けた。顔の一部を隠すなどして、どちらのグループが似ているかを学生ら547人に尋ねた。 目だけを見せたところ、73・3%が正しいグループの方を選び、「よく似ている」と答えた。一方、飼い主の目を隠した場合の正答率は50・8%、犬の目を隠した場合は47・3%だった。